執筆者:水口貴博

言葉遣いがうまくなる30のマナー

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口論の真の勝ち方とは、言い負かすことではない。相手から共感や同意を得ること。

口論の真の勝ち方とは、言い負かすことではない。相手から共感や同意を得ること。 | 言葉遣いがうまくなる30のマナー

人と意見を交わすとき、議論が発展して、口論になることがあります。

お互いが、自分の意見が正しいと思い、一歩も譲らない状態です。

口論をするとき、どのような方法で、勝とうとしますか。

相手の揚げ足を取ったり、弱みに付け込んだり、勢いで言い負かせたりする癖は、ありませんか。

一見、賢い方法に思えます。

弱点を突けば、口論で有利になり、勝ちやすくなるでしょう。

しかし、たとえ勝つことができても、よくありません。

相手からの反感が、残ったままになるからです。

揚げ足を取ったり、弱みに付け込んだりする方法は、卑劣です。

言い返せないような弱点を突いて、意見をねじ伏せ、相手を強引に屈服させようとすると、相手の反感がますます強くなります。

むかむかした状態が残ると、意見は正しくても「守りたくない」と思うのが、人間です。

口論で勝敗の決着がついても、仲が悪いままになります。

むしろ、以前よりさらに仲が悪くなることもあります。

口論の勝ち方は、相手を言い負かすことではありません。

口論の真の勝ち方とは、相手から、共感や同意を得ることです。

相手の気持ちを、自分と同じ状態に傾けることが大切です。

自分の立場や考えだけを押し付けず、相手の立場や気持ちをくみ取った言い方が大切です。

相手の事情にも、耳を傾け、考えます。

相手の立場の気持ちも、真剣に考えてみます。

相手の事情や気持ちを理解した言い方をすれば、共感や同意が得られやすくなります。

自然と口論が収まり、冷静に、お互いの妥協点が見いだせるのです。

言葉遣いがうまくなるマナー(9)
  • 口論は、相手から共感や同意を得て、収める。
人間関係は、出前と同じ。
好かれるのは、せかす人より、気遣う人。

言葉遣いがうまくなる30のマナー

  1. メールの送信ボックスは、自分の言葉遣いを客観視できるところ。
  2. 初対面は、試験と同じ。
    うっかり名前を忘れると、0点になる。
  3. 発する言葉が美しければ、戻ってくる言葉も美しくなる。
  4. 嫌いな人の話題を、わざわざ自分から出す必要はない。
  5. 「考え方が間違っている」と言われたときの対処方法。
  6. 「No」より「No, Thank you.」。
  7. 会話はキャッチボールと同じ。
    投げるときより、受け止めるときが、気持ちいい。
  8. 努力を侮辱されたときに、言い返したい魔法の言葉。
  9. 口論の真の勝ち方とは、言い負かすことではない。
    相手から共感や同意を得ること。
  10. 人間関係は、出前と同じ。
    好かれるのは、せかす人より、気遣う人。
  11. 「ありがとうございます」という場面の多くは「いつもありがとうございます」とも言える。
  12. 「いつもありがとうございます」と言われたとき、どう返事をしていますか。
  13. 肯定の言葉ほど、強く言う。
    否定の言葉ほど、優しく言う。
  14. 誤解されたとき、慌てないことが大切。
  15. お礼を言う場面で「すみません」と謝っていませんか。
  16. 疑う言葉が口癖になっていると、人間関係で損をする。
  17. 命令のアドバイスは、嫌われる。
    提案のアドバイスが、愛される。
  18. 自慢話をたっぷり聞くと、人付き合いの運が向上する。
  19. 長話でも、相手をいらいらさせない工夫。
  20. 難しい話が登場したときのうまい返事の仕方。
  21. 興味をそそる前置きをすると、楽しく話を聞いてもらえるようになる。
  22. 1回目のお礼は、社交辞令。
    2回目からが、本当のお礼。
  23. 名前を紹介されたときの、ベストの返事。
  24. 会話で勝とうとする人は、相手から嫌がられる。
  25. 名前を聞かれたとき、名字だけで答えていませんか。
  26. 気の利いた言葉を考えないほうが、気の利いた言葉が出る。
  27. 故事・ことわざ・四字熟語を、会話に含めすぎない。
  28. 無意識のうちに「調子が悪い」という答え方をしていませんか。
  29. 「聞かせてもらう態度」があれば、言葉遣いは自然とよくなる。
  30. ぼけっと口を開けたまま聞いているだけでは、耳から入った話が、口から抜けていく。

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