出前をする立場になると、いいお客さんと、そうでないお客さんがいます。
注文のとき「早くしてください」とせかすのは、嬉しくないお客さんです。
無理に急いで食事を作らなければいけないため、調理の順番や味付けを、間違えそうになります。
早く届けようと焦るため、交通事故にも遭いやすくなります。
たしかに早さもサービスの1つですが、出前の立場からすると、心理的プレッシャーになるのです。
では、好かれるお客さんは、どう注文するのでしょうか。
注文のとき「事故には気をつけてください」と言います。
「事故に気をつけてください」と言えるのは、気遣いができている証拠です。
「優しい人だな」と思えば、料理を作るときは「おいしく作ろう」という思いが強くなり、調理に力が入ります。
せかされていないため、交通事故にも遭いにくくなるのです。
せかすのではなく、気遣ったほうが、結果として、味もスピードもよくなります。
人間関係も、出前のようなものです。
相手を無理に、せかしていませんか。
せかすのではなく、気遣いましょう。
「大丈夫ですか」
「事故には気をつけてください」
「体調はいかがですか」
そういう人が好かれます。
優しく気遣いをされると、優しく気遣いたくなるのが、人間です。
結果として、人間関係がよくなるのです。