執筆者:水口貴博

言葉遣いがうまくなる30のマナー

16

疑う言葉が口癖になっていると、人間関係で損をする。

疑う言葉が口癖になっていると、人間関係で損をする。 | 言葉遣いがうまくなる30のマナー

友人が「昨日、幽霊を見たよ」と話しかけてきたとき、どう返事をしますか。

大げさなことは、疑いたくなるでしょう。

さほど気にすることなく「本当かなあ」と返事をする人は、要チェックです。

疑った瞬間、3つの流れが悪くなります。

「会話」「相手」「自分」です。

1つ目は、会話です。

疑った瞬間、会話の流れが悪くなります。

2つ目は、相手です。

話を疑うと同時に、話をする相手も疑う言いぐさにも聞こえます。

疑われた相手は、気分を害することがあります。

3つ目は、自分です。

疑おうとする自分は、心がゆがんでいると思われやすく、相手から悪い印象を持たれることがあります。

疑う言葉が口癖になっていると、人間関係で損をします。

では、どう言えばいいのでしょうか。

「本当かなあ」ではなく「すごいねえ」というほうが、爽やかです。

素直に納得したほうが、会話がスムーズに進みます。

「あなたを信用しますよ」という暗黙のメッセージになり、相手も喜びます。

相手の話を素直に信じる自分も、爽やかな印象になるのです。

もし騙されるなら、思いきり騙されたほうがいいのです。

もちろん金品で騙されるのはいけませんが、日常会話でささいに騙されるくらいは良しとしましょう。

それもまた、盛り上がりの1つになります。

言葉遣いがうまくなるマナー(16)
  • 大げさな話は「本当かな」より「すごいねえ」と言う。
命令のアドバイスは、嫌われる。
提案のアドバイスが、愛される。

言葉遣いがうまくなる30のマナー

  1. メールの送信ボックスは、自分の言葉遣いを客観視できるところ。
  2. 初対面は、試験と同じ。
    うっかり名前を忘れると、0点になる。
  3. 発する言葉が美しければ、戻ってくる言葉も美しくなる。
  4. 嫌いな人の話題を、わざわざ自分から出す必要はない。
  5. 「考え方が間違っている」と言われたときの対処方法。
  6. 「No」より「No, Thank you.」。
  7. 会話はキャッチボールと同じ。
    投げるときより、受け止めるときが、気持ちいい。
  8. 努力を侮辱されたときに、言い返したい魔法の言葉。
  9. 口論の真の勝ち方とは、言い負かすことではない。
    相手から共感や同意を得ること。
  10. 人間関係は、出前と同じ。
    好かれるのは、せかす人より、気遣う人。
  11. 「ありがとうございます」という場面の多くは「いつもありがとうございます」とも言える。
  12. 「いつもありがとうございます」と言われたとき、どう返事をしていますか。
  13. 肯定の言葉ほど、強く言う。
    否定の言葉ほど、優しく言う。
  14. 誤解されたとき、慌てないことが大切。
  15. お礼を言う場面で「すみません」と謝っていませんか。
  16. 疑う言葉が口癖になっていると、人間関係で損をする。
  17. 命令のアドバイスは、嫌われる。
    提案のアドバイスが、愛される。
  18. 自慢話をたっぷり聞くと、人付き合いの運が向上する。
  19. 長話でも、相手をいらいらさせない工夫。
  20. 難しい話が登場したときのうまい返事の仕方。
  21. 興味をそそる前置きをすると、楽しく話を聞いてもらえるようになる。
  22. 1回目のお礼は、社交辞令。
    2回目からが、本当のお礼。
  23. 名前を紹介されたときの、ベストの返事。
  24. 会話で勝とうとする人は、相手から嫌がられる。
  25. 名前を聞かれたとき、名字だけで答えていませんか。
  26. 気の利いた言葉を考えないほうが、気の利いた言葉が出る。
  27. 故事・ことわざ・四字熟語を、会話に含めすぎない。
  28. 無意識のうちに「調子が悪い」という答え方をしていませんか。
  29. 「聞かせてもらう態度」があれば、言葉遣いは自然とよくなる。
  30. ぼけっと口を開けたまま聞いているだけでは、耳から入った話が、口から抜けていく。

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