会話の最中、勝とうとする意図を感じることはありませんか。
最初は普通に話をしていても、途中から「自分のほうがすごい」というアピールが混じるケースです。
たとえば、海外旅行の話をしたときです。
相手が「海外旅行をしたことがない」と言ったとき、相手のすごさをアピールしようとする人がいます。
「まだ行ったことがないの。時代後れだよ」
「私はイタリアとフランスに行ったことがあるよ」
「来年は、オーストラリアに行く予定がある」
発言を通して「自分のほうがすごい」とアピールしたい意図が感じられます。
もちろん聞かれて答えるならいいのですが、聞いてもいないのに答えてくるのはやっかいです。
相手は「へえ。すごいですね。さすがですね」という返事を期待しているのでしょう。
会話に勝とうとする人は威圧的で、自然な対応が難しい。
自分の立場しか考えていないので、話をしていて疲れるのです。
心当たりがあれば、改善が必要です。
会話に勝負を持ち込んでも仕方ありません。
相手の立場を考えた会話を心がけましょう。
たとえば、海外旅行をしたことがない人には、相手に興味を持った返事をすると喜ばれます。
「そうなんですね。いい機会があるといいですね」
「お金がかかりますよね。仕事が忙しいと時間も取りにくいですよね」
相手の気持ちを考えた発言は、すっと受け入れてもらえます。
相手は「自分に興味を持たれている」「自分の気持ちをわかってくれている」と喜び、さらに会話が続くのです。