別れ話を引き止めるなら、へりくだった態度が基本です。
相手より低い立場であることをわきまえ、偉そうな態度には注意します。
しかし、へりくだった態度とはいえ、相手の発言をすべて受け止める意味ではありません。
人間ですから、解釈を間違えることもあります。
言葉を聞き取れず、理解が中途半端になることもあるでしょう。
相手の理解に誤解が含まれているのは、珍しいことではなく、日常でもよくあること。
誤解されたまま別れてしまうほど、むなしい出来事はありません。
もし相手の理解に間違いがあれば、そのままにせず、きちんと誤解を解くことが必要です。
「そうだったのだね。私が勘違いをしていた」ということもあり得ます。
誤解を解くだけで、あっさり別れ話が解決することもあります。
ただし、言い方には注意しましょう。
相手の誤解を強くとがめるような言い方は、不快感を与えます。
相手が不快にならないよう、優しい言い方を心がけましょう。
「それは絶対違う」ではなく「それは違うよ」という優しい言い方のほうが、素直に聞いてもらえます。
「あなたは間違っている」ではなく「誤解を与えるような私の言い方がよくなかったね」と謙遜したほうが丁寧です。
わずかな言い方の違いですが、印象は正反対。
誤解している相手を責めるのではなく、自分が悪かったことにすれば、もつれた糸はすぐほどけます。