ワインを買ってから、あらためて気づいたことがありました。
飲んだ瞬間は「これは自分に合わないな」と思っていた赤ワインがありました。
買って失敗したかなと思いました。
捨てるのがもったいないので、とりあえずそのままにしておき、次の日飲んでみると驚きました。
「あれ、うまいぞ」と思うのです。
確実に、ワインの味が変わっている。
昨日飲んだよりおいしくなっている。
一瞬、何者かが別のワインにすり替えたのかと思いました。
こんな経験を、したことがありませんか。
ワインは、コルクを開けた瞬間から、味が変わります。
空気と触れ合い、酸化が始まり、味が変化します。
酸化による味の変化がこれほどまで大きいものなのかと驚くはずです。
「ワインには可能性が秘められているなあ」と思います。
飲んだ瞬間だけで、ワインの味を評価するのは早計です。
たまたま若いワインで、味が開かれていなかっただけかもしれません。
ワインをあけてからしばらく置いたり、デキャンタージュで味を開かせたりすると、意外な味を発見することがあるかもしれません。