ワインを飲むと、悪酔いするという人がいます。
ワインのアルコール度数は15パーセント前後ですから、量が多いとすぐ酔ってしまいます。
そういう人は、決まって飲み方が悪いのが特徴です。
コップについでいませんか。
コップにつぐと、不思議とごくごく飲んでしまいます。
水やジュースを飲むときならいいのです。
しかし、ワインはごくごく飲むものではありません。
ワインはごくごく飲むと、おいしくありません。
これはワインを口にしたことがある人なら、わかっていただける感覚でしょう。
独特の風味が、あまり感じられないのです。
コップについでしまうと、自然とごくごく飲んでしまいます。
知らずのうちに量が増え、悪酔いしやすくなってしまうのです。
私も、そういう時期がありました。
ワインの深い味わいとは、風味です。
ちびちび飲むほうがいい。
面倒でもワイングラスを用意して、飲んでみましょう。
不思議なことにワイングラスを持つと、自然とちびちびした飲み方になります。
ちびちび飲んだほうが、量は少なくても、風味がよく感じられます。
わずかにワインを口に含み、くちゅくちゅしましょう。
この「くちゅくちゅ」がポイントです。
少量にもかかわらず、口全体に風味が広がります。
適度に酸素と混じり合い、風味が引き立ちます。
飲んだ後は、口の中に独特の後味が広がるでしょう。
量が少なくても、風味がよく感じられるはずです。
結果として、ワインの味わいを維持しながら、飲む量だけ減らせます。
ワインに悪酔いしなくなります。