公開日:2010年11月6日
執筆者:水口貴博

テーブルマナーのすすめ

  • かっこいい人を見た経験が、
    私の意識を一変させた。
テーブルマナーのすすめ

かっこいい人を見た経験が、私の意識を一変させた。

私がテーブルマナーを身につけようと思ったきっかけは、憧れでした。
19歳のころ、単身でアメリカに留学をして、およそ3年半、海外生活を体験しました。
アメリカでは西洋料理の本場です。

レストランでの口説き率は、異常に高い。

フォーマルなレストランに行くと、ある共通点に気づきます。
口説いているところ、もしくは口説こうとしている男女が多くいるのです。
男性同士や女性同士も見かけはしますが、それより男女のペアが圧倒的に多い。

フォーマルなレストランで、頼りがいのある男性に見られる方法。

男性が女性とデートをするなら、大切な成功のポイントがあります。
「行きつけのレストラン」を作り、そこで「顔なじみのソムリエ」を作っておくことです。
フォーマルなレストランというのは、緊張しやすい場所です。

テーブルマナーの意味を、最初から求めない。
結果には、タイムラグがある。

「なぜこんなルールがあるの。何のためにあるの。面倒だ」
テーブルマナーについて、最初から「意味がない。面倒くさいだけ」と、けちをつける人がいます。
たしかにテーブルマナーを知らなくても、食事をすることはできます。

給仕やソムリエに、嫌われる客と好かれる客の特徴。

レストランの給仕やソムリエにとって、お客さんには2種類います。
・嫌われる客
・好かれる客

ルールはルール。
面倒なことを嫌がらない人が、かっこいい。

極端に言ってしまえば、テーブルマナーは面倒くさいルールばかりです。
最初は、誰もが面倒だと思います。
「食べるときくらいルールを気にせず、自由に食べたい!」

「マナー、マナー」と言っているのは、まだ慣れていない証拠。

日本人同士の間で「箸の使い方が上手だね」という話題はめったに上がりません。
誰もが使えて当然、使えこなせて当然だからです。
箸を使うとき、もはや体の一部になっているはずです。

どんなに面倒なマナーも慣れてしまえば、なんともない。

あらゆる面倒なマナーも、当たり前になれば、苦ではありません。
歯磨きと同じです。
最初は面倒です。

「落ち着け! 落ち着け!」と思うほど、余計に焦ってしまうのが人間。

おおむね基本的なマナーについては、マナーの解説書に書かれています。
しかし、レストランでは思わぬトラブルが発生する場合があります。
マナー解説書とはいえ、書ききれないことがあります。

下心のためのおごりは、好かれるどころか、むしろ嫌われる。

記念日や誕生日に、異性とレストランへ向かうことがあります。
そこで、友人におごってあげることがあります。
おごるのはいいのですが、後から「おごってあげたからお返しをしてほしい」というニュアンスがあると、感じが悪くなります。

「楽な食べ方」を中心に考えるなら、野生動物と変わらない。

「なぜ、わざわざこんな面倒くさい食べ方をするのだろう」
西洋料理のテーブルマナーを学んでいると、ときどきそう思うことがあります。
そう思っていた時期がありました。

テーブルマナーで差をつけろ。

ヨーロッパやアメリカでは、ナイフとフォークを使った食事が一般的です。
テーブルマナーも手慣れている人が多く「知っていて当たり前」という雰囲気があります。
その一方、アジアでは西洋料理を毎日食べるわけではありません。

テーブルマナーとは、日常生活をちょっと上品に変える魔法である。

「えいや!」
魔法使いは、杖を使って魔法をかけます。
杖をくるくる頭の上で回し、一連の動作をします。

知識は盗まれない。
体で覚えたことは、忘れもしない。
テーブルマナーは、一生涯の財産になる。

物には「盗まれる」という欠点があります。
家に泥棒が入って盗まれると、大きな損失があります。
いくら厳重なセキュリティーとはいえ、完璧はありません。

あなたのマナーは、3世代続く。

マナーは「伝染する」という効果があります。
「感じがいいなあ」という人は、決まって親も感じがいいものです。
親の教育が、子どもに伝染しているのです。

クレームを言った後は、再訪問するのがマナー。

レストランの給仕とはいえ、完璧ではありません。
すべてのレストランの給仕がプロフェッショナルと思いたいですが、見習いの給仕の場合もあります。
時と場合によっては、給仕より客のほうがマナーのレベルが高くなります。

給仕にとって「おいしい」ほど、嬉しい褒め言葉はない。

給仕は「おいしく食べてもらっているだろうか」と内心は不安です。
無表情や無言で食べていると「何か気に入らないことがあったのだろうか」と不安になります。
「食事に問題があったのか。自分の対応に問題があったのか」と気が気ではなくなります。

テーブルマナーは、推理ゲームとして考えると面白い。

私は最初、食事が終わったときのサインの意味がわかりませんでした。
食事が終わったときは、ナイフとフォークを3時、もしくは5時の方向にそろえます。
マナーとしては知っています。

マナーはスポーツと同じ。
まず頭で覚え、最後は体で覚える。

マナーは、まず頭で覚えます。
ある程度、詰め込み勉強です。
本来は、意味や理由がわかって覚えるのが理想です。

テーブルマナーで、相手のことがわかってしまう。

「この人と結婚して、うまくやっていけるだろうか」
これから結婚しようとする人がいるなら、結婚前に、一度フォーマルなレストランへ行きましょう。
結婚後の生活は、フォーマルレストランでのテーブルマナーから見えてきます。

あらを指摘して通のふりをするのが、一番かっこ悪い。

ときどき、あらを探して、通のふりをする人がいます。
レストランに入れば「どこかよくないところはないか」という目で、きょろきょろ周りを眺めます。
悪い部分を指摘して、通のふりをしようとするのです。

頭にくるクレームほど、小さな声で伝えるのがマナー。

あらを指摘して、通のふりをするのが、一番かっこ悪いことです。
しかし、なかには本当に給仕の対応などに問題がある場合があります。
レストラン側に悪気があるわけではありません。

テーブルマナーを知っていると、いつの間にか可能性が広げられる。

テーブルマナーを知らなくても、人生、何とかなります。
レストランにさえ行かなければいいだけです。
行ったとしても、堅苦しい食べ方を意識せず、好きなように食べることもできます。

あなたのマナーが、相手を幸せにさせる。

自分のためと思うと、面倒と感じることがあります。
困るのが自分だけなら「まあいいか。自分が恥をかくだけだ」と思います。
そうではなくて、相手を幸せにするために身につけようと思ってください。

他国の食事マナーの習得は、異文化を学ぶことに匹敵する。

異文化を学ぶために、海外旅行へ行くのも1つの手です。
しかし、もっと早く安上がりに、海外の異文化を堪能できる場所があります。
他国料理のレストランです。

時代とともに変化する「かっこいい」より、変わらない「かっこいい」。

流行は、刻一刻と変わります。
「かっこいい服装」の基準は、時代ごとに変わります。
今年最新のファッションは、5年後もすれば、笑われるファッションになります。

外見に恵まれない人は、テーブルマナーで一発逆転のチャンスを狙え。

モテる人は、何もしなくても、モテます。
外見がかっこよくてテーブルマナーが整っていても、当然と思われる姿ですから、大きなギャップがありません。
最初から期待値がすでに高い状態です。

魚料理に対する苦手意識の大半は、ほかとは違い、練習しだいで克服できるもの。

私は、グリーンピースが苦手です。
独特の食感といい、味といい、生理的に受け付けません。
無理に食べると、吐き気がします。

レストランの堅苦しい場所を使って、真面目な気持ちを伝える。

大切なときほど、フォーマルなレストランで食事をしましょう。
テーブルマナーがうまい下手の話は別として、そういう姿勢で誰かと食事をすると「大切にしている」思いが伝わりやすくなります。
あらたまった場には、独特の堅苦しさがあります。

食事をサーブする側を経験すると、マナーの大切さを痛切に感じる。

結婚して、幼い子どもが食べた食器洗いを経験すると、マナーの大切さを痛切に感じます。
食事をサーブされる側から、する側です。
子どもはマナーを知らないため仕方ないのですが、とにかくめちゃくちゃです。

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