ワインの初心者が、いきなり何万円もするワインに手を出すのはおすすめしません。
話のネタくらいにはなりますが、それくらいです。
おそらくこう思うでしょう。
「え? 高価なワインはこんな程度なの?」と。
いいえ、違うのです。
「こんな程度」ではなくて、単にそのワインの素晴らしさを理解できないだけです。
どんなに高い価値あるものでも、理解できない人には無価値に等しい。
ワインの深い味わいは、経験者だからこそ、初めてわかることです。
スポーツの優れたプレーは、熟練者でなければ、素晴らしさが理解できません。
プロスポーツの解説者は、必ずプロを経験した人が担当します。
自分が経験を積んでいるからこそ、目の前で繰り広げられるプレーについて、解説ができたり感動できたりします。
ワインも同じです。
ある程度、自分のレベルが高くなっているからこそ、高価なワインのレベルの高さも感じたり理解できたりします。
いきなり高価なワインに手を出すより、まず自分のレベルを上げることが大切です。
実際に、たくさんのワインを口にして、少しずつレベルと上げていきます。
ワインの知識や経験を積んでこそ、レベルの高いワインを口にしたとき、相応の感動が味わえるのです。
そのとき「おいしい」以外の別の表現で、感想が言えるようになるはずです。