執筆者:水口貴博

ワインの味わいを楽しむ30の方法

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スクリュー・キャップだから、安物とは限らない。

スクリュー・キャップだから、安物とは限らない。 | ワインの味わいを楽しむ30の方法

20世紀まで、ワインの栓といえば「コルク」が一般的でした。

コルクは「コルクがし」という植物からできています。

風味や味わいがあっていいコルクですが、急に生産ができないデメリットがあります。

植物の成長には、時間がかかるのです。

生産量が量が間に合っていればいいのですが、コルクが足りない場合、ワインはあってもコルクがなく、販売できなくなるのです。

気候の変動によって、コルクの生産量や品質などが左右されます。

需要と供給のバランスを崩しやすく、価格が変動しやすくなるのです。

さらにコルクは、再利用が難しいといわれます。

一度使ったコルクは、ワインの風味が染み込んでいるため、再利用しにくく、焼却処分が一般的です。

燃やすと二酸化炭素を排出するため、環境にもよくありません。

そうした欠点を補うべく、21世紀に入ってから新しい素材のワインを見かけるようになりました。

「スクリュー・キャップ」です。

価格問題や環境への配慮を解決したキャップです。

短期間で大量生産ができます。

スクリュードライバーを使わず、素手で開けることができます。

ブショネが発生しないというのも、大きな魅力です。

使われるワインは、年々増えています。

一部のワイン通からは、風味が逃げやすくて長期熟成に向かない批判もあるのも事実です。

しかし、コルクのように風味が逃げないよう、しっかり設計がされているものもあります。

日々、スクリュー・キャップの改良が行われています。

現在では、高級ワインに使われるほど、スクリュー・キャップは高い品質になってきました。

私たちが一般的に消費するワインの範囲では、神経質になる必要はないでしょう。

「コルクのワインは高級。スクリュー・キャップのワインは安物」というイメージがあれば、誤解です。

必ずしも、そうとも限らないのです。

ワインの味わいを楽しむ方法(15)
  • スクリュー・キャップのワインを、安物だと決め付けないようにする。
ワインを飲んで、悪い酔いしない方法。

ワインの味わいを楽しむ30の方法

  1. ワインは、眺めるところから始まる。
  2. ワインのなじみを作る最初の第一歩。
  3. まずいのではない。
    たまたま口に合わないワインだっただけ。
  4. なぜ、ワインの価格は幅が大きいのか。
  5. 初心者は、白赤共通の万能ワイングラスがおすすめ。
  6. ワインは、コルクを開けた瞬間から、どんどん味が変わっていく。
  7. ワインのオーダー時に、ソムリエから言われた「デキャンタージュ」とは。
  8. 「ワインを開かせる」の意味とは。
  9. テイスティングで異臭を感じれば「ブショネ」が原因かもしれない。
  10. 相手の誕生日と同じ年に作られたワインを贈ると喜ばれる。
  11. ワインの試飲会を見逃すな。
  12. 飲んだ瞬間の味だけで、ワインのすべてを評価しようとしない。
  13. フレンチ・パラドックスによって明らかになった、ワインの効果。
  14. ワインとの出合いは、一期一会。
  15. スクリュー・キャップだから、安物とは限らない。
  16. ワインを飲んで、悪い酔いしない方法。
  17. ワインパーティーで、手軽にワインを楽しめる。
  18. ワインをおいしく飲むための適温の目安。
  19. 室温でワインを保存できる日数とは。
  20. ワインを飲んで太ることはない。
    太る直接の原因は、おつまみだ。
  21. ワインセラーがあるとはいえ、いつまでも保存できるわけではない。
  22. ワイングラスは、ささいなことですぐ割れる。
  23. いかに安く、いかにおいしいワインを見つけるか。
    これが面白い。
  24. いきなり高価なワインに手を出しても、理解できない。
  25. ワインの上級者の不思議な表現は、深い親しみがある証拠。
  26. おいしいワインに対しては、素直に「おいしい」と言えばいい。
  27. 必ずしも、ワインの価格と味が比例しているとは限らない理由。
  28. ワインに和食を組み合わせて、新しい味を発見する。
  29. ワインの陳列方法の違いに見られる、ある特別な事情。
  30. 酒屋の店長と仲良くなっておかないのは、大きな損失と言っても過言ではない。

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