犬は人と違い、言葉でのコミュニケーションができません。
そのため、飼い主が褒めたり叱ったりなど、態度・声・表情などで伝えるしか方法はありません。
しかも犬の脳年齢は、人間でいう2歳児から3歳児くらいと言われます。
これがわかると「犬のしつけは長期で見ることが大切」と自覚するでしょう。
理解力も記憶力も、私たち大人の人間よりはるかに劣っています。
人間ならすぐできるようなことが、犬の場合、1週間も1カ月もかかることは珍しくありません。
しつけといえば「早くできるように」と願う飼い主が多いですが、あまり成長の早さを求めすぎるのはやめにしましょう。
しつけは最初、うまくいかなくて当然です。
むしろ、3日でできるほうが不思議なくらいです。
「時間がかかって当然」と自分に言い聞かせ、のんびりしつけていくようにしましょう。
しつけは、一つ一つ覚えさせていく。
ゆっくりせかさない。
そういうのんびりしているほうが、犬も落ち着いて、頭を整理しながらする時間ができます。
リラックスができて、逆に覚えがよくなるのです。