食事をおいしそうに食べていると、飼い主としても嬉しくなります。
犬が喜んで食べている姿につられ、食事の量が多くなり、気づけば太っていた。
そんなパターンになっている飼い主も多いのではないでしょうか。
やはり、犬の体調管理も飼い主の仕事の1つです。
犬の体型が崩れないよう、食事の量を考える必要があります。
食べすぎれば糖尿病になりますし、そのほか肥満による病気を引き起こしやすくなります。
こういうときは、いざダイエットです。
さて、あなたなら、犬のダイエットにどのような方法を思い浮かべますか。
「散歩の距離を増やせと言うのだろう」
たしかに犬のダイエットとして考えられる代表的な方法の1つです。
シンプルな方法ではありますが、散歩の距離を増やすのは時間もかかりますし、飼い主も疲れます。
もっと単純な方法があります。
散歩のタイミングを、ほんの少し変えればいい。
歩く量を変えなくても、歩くタイミングを変えるだけでいい。
「散歩をするタイミングに意味があるのか」
はい、意味があります。
結論から言えば「夕食後1時間後に散歩」です。
これが、犬にとって最も糖分を燃焼しやすく、ダイエット効果が高い散歩のタイミングです。
まず悪いパターンとして「運動をしてから食事」の場合からご説明しましょう。
空腹状態で運動すると、よりカロリーを節約しようとする体質に変わります。
運動後に食事をしてしまうと、省エネモードの体質で多くのカロリー摂取になり、糖分が脂肪として蓄えられやすくなります。
逆に「食べた後に運動」はどうでしょうか。
食後とはいえ「食べた直後」はおすすめできません。
食べた直後は、食事が胃の中に入ったばかりのため、まだ血糖値が上がっていない状態です。
そもそも胃の中に食べたものがたくさん詰まっているので、運動しづらいこともあります。
しかし、食後1時間経てば、胃から腸へと食べたものが移動します。
いい具合に食べた食事の糖分が血液中に含まれ、血糖値が上がっている状態です。
このタイミングで適度な運動をすれば、糖代謝が効率よく行われ、痩せやすくなります。
食前か、食後か。
たったこれだけの違いですが、ダイエットには大きな効果があります。
ついでに、犬の食事のタイミングだけでなく、飼い主も同じタイミングで食事をすれば、なおよしです。
飼い主にとっても、脂肪を燃焼しやすくなるので、カロリー消費が促されるようになります。
「散歩は、食後1時間後」
このルールを心に留めておきましょう。
ほんの小さな工夫ですが、大きな効果が得られるのです。