ペットを飼うときには、必ず苦労や悩みがつきものです。
「マーキングばかりして大変だ」
「無駄吠えばかりして、世話が焼ける」
「散歩が面倒だ」
どうでしょうか。
どれもマイナスのキーワードばかりで、聞くほど心が重くなります。
そうではありません。
楽しみます。
自然と犬との関係がよくなります。
飼い主は、ペットに成長させてもらっていると考えます。
犬は毎日散歩をしなければいけないから面倒だと思うほど、余計に面倒になります。
そうではなくて「自分には運動のコーチがついていて、毎日面倒を見てもらっている」と考えます。
犬というスポーツトレーニングの専属コーチがいて、飼い主の肥満防止のために鍛えてもらっていると考えます。
犬が部屋の隅でマーキングをすれば「嫌だなあ。掃除が大変だ」と思うと、余計に重く感じます。
そうではなくて、犬に飼い主としての精神力を鍛えてもらっていると考えればいい。
「これくらいのことでいらいらするのでは、いけないよ」
犬が、飼い主を飼い主らしく鍛えようとしている。
最後に、つらい出来事も悩みも、1つの思い出と考えます。
困難に直面している今だからこそ、大変と思えますが、後になればいい思い出になるはずです。
もし、しつけを楽にしたいと思うなら、ロボットの犬を飼えばいい。
これほど楽なことはありません。
あらかじめプログラムされたとおりの動きをします。
餌を与える心配もなく、無駄吠えもマーキングの心配も一切ありません。
しかし、それでは面白くありませんね。
苦労も悩みもトラブルもないのは、楽である反面、これほど味気ないこともありません。
苦労も悩みもトラブルがあるからこそ、生活には活気が出て、温かくなり、華やかになる。
今、感じている苦労や悩みも、しばらく経てば、すべていい思い出に変わるはずです。
犬の悩みや苦労があるおかげで、実は温かい毎日が送れています。
まず、苦労や悩みも楽しむこと。
これが大切です。
思い出が倍増するのです。