ウサギとカメがいます。
どちらのほうが素早く動けるのかと言えば、誰もがウサギと言います。
たしかにウサギは動きが速い。
さて、そんなウサギは動きが速いからこそ、周りの景色が次から次へと移り変わります。
動きが速いと、周りの光景を一つ一つ楽しむ時間が短くなります。
動きが速いがゆえに、素晴らしい景色があっても味わう時間もありません。
ましてや、気づきもしないかもしれません。
しかし、カメは歩くのが遅いからこそ、変わった景色が見えているはずです。
ゆっくり歩けば、周りの光景を一つ一つ楽しむ時間が長くなります。
その時間の余裕があれば、ありふれた景色がより感動的に輝いて見えることでしょう。
おそらく動きが速いウサギが気づかなかった景色が見えているはずです。
のんびりしたカメだからこそ、味わえる感動があります。
いま一度「のんびり」について、見直しましょう。
当たり前の感謝に気づくためです。
平凡な日常の素晴らしさに気づくためです。
何でもスピードが叫ばれている昨今です。
たしかにスピードは大切ですが、すべてにおいて大切なのかというと、そうではない。
「スピード」も大切ですが「のんびり」も大切です。
あなたがカメなら、カメであることを誇りに思ってください。
あなたがウサギなら、あえてカメのようなのんびりを見習うようにしましょう。