学生時代によく陥りがちなのは、進路の誤った選び方です。
あなたがまだ学生なら、早めにお話ししておく必要があります。
すでに社会人で定職についていれば、いま一度、自分の職について見つめ直しましょう。
若い時期、将来の進路についてまず考えるのが「かっこいいかどうか」です。
「人の役に立ちたい」というきれい事であっても、言葉の裏には「かっこいいから」という本音が隠れている場合がある。
弁護士・医者のような高収入の仕事。
プロ野球選手・サッカー選手というプロスポーツ選手。
芸能人・アナウンサーという多くの人の注目を浴びる仕事。
もちろんこうした職業を否定しているのではありません。
注意を促したいのは「職業そのもの」ではなく「職業の選び方」です。
正当な目的と意味があってその道を選んでいるなら、人生に迷うこともなく大丈夫です。
しかし、軽い気持ちで選んでしまう人の中には「かっこいいから」「高収入だから」などの理由で選んでいる場合が多い。
「なぜその仕事を選ぶ必要があるのか」
「自分がその仕事をする目的は何なのか」
「何のためにするのか」
自分の本音をきちんと整理したうえで、やりたいことを見つけなければいけません。
人から「すごい」と思われるために目指している状態は、本当にかっこいいとは言えません。
他人からの視線に振り回されている人生です。
自分の本音で生きていなければ、本当の充実感は得られません。
あなたが選ぶべき仕事は、自分が一番やりたいことであり、好きな仕事です。
最初は得意でなくてもかまいません。
仕事を毎日続けていれば、どんなに不器用な人でも必ずうまくなります。
不器用でも好きなら、もっとうまくなりたいと思い、工夫を凝らします。
本当に大切な気持ちは「好きかどうか」です。
それこそあなたの本音であり、最も大切な選択基準です。