心を変えたい人がいます。
「もっと優しい自分になりたい」
「もっと愛にあふれる自分になりたい」
「きれいな心にしたい」
そう願い、心を変えようとします。
しかし、そもそも変える必要などありません。
悲しい映画を見れば、自然と涙を流す自分がいます。
自分の大切な人が亡くなれば、悲しくて涙が止まりません。
それは、すでに愛の心が存在している証拠です。
おかしいと思いませんか。
愛の心がなければ、涙を流すはずがありません。
喜怒哀楽があるということは、すでに愛の心があるというなによりの証拠です。
心を変えなくても、素晴らしい宝が、すでにあります。
私たちには、生まれつき、完全なる愛の心という素晴らしい宝があります。
大切なことは、その心を引き出すことです。
すでにあるのですから、引き出すだけでいい。
たくさん本を読むインプットは、まったく不要です。
学ぶことではありません。
気づいて、引き出すことです。
では、なぜ、今、引き出せないのかというと「業(ごう)」が邪魔しているからです。
業というのは、心のごみのことです。
妬み、恨み、後悔、トラウマ、コンプレックスなどが邪魔をして、心の光を遮っています。
また、見栄や体裁を気にしていることで、自分らしい本来の行動を抑止しています。
光り輝いている自分を、わざわざ自分で遮ってしまっています。
まず、これらの業を取り払うことです。
心にインプットをするのではなく、邪魔なものを取り払います。
心を変える必要はまったくありません。
心の光を遮っている障害物を取り除くだけでいい。
輝くためには、心のごみ掃除をすればいい。
自然ともともとある愛の光が引き出され、輝く自分になれるのです。