自分の内面と向き合うときには、自分の部屋をきれいに掃除しましょう。
最初の1歩です。
散らかった部屋の中で、落ち着いて考えることはできません。
いらない物は捨ててしまい、シンプルな部屋にして、本当に必要な物を残すだけでかまいません。
泥棒が入ってきても「この部屋には盗むものが何もない」と、手ぶらで帰るしかないくらいの部屋にしましょう。
部屋の整理整頓ができない人が、心の整理整頓ができるはずがありません。
実は、部屋の状態と心の状態は、似ている一面を持ちます。
部屋の掃除といえば、何を思い浮かべるでしょうか。
物をきれいに並べて、整えることでしょうか。
いえいえ、本当は掃除の基本は「捨てること」です。
よく考えてもみましょう。
本来、ものがなければ、部屋は散らかりようがありませんね。
散らかりやすい部屋は、それだけ余計なものがたくさんある部屋ということです。
1年以上着ていない服・デパートの袋・いつか役立つかもしれない入れ物・捨てるに捨てにくい人形。
すべて、いりません。
使っていないものは、いらない物だと考えます。
宿便と同じです。
あるだけで、悪臭を放ち、体調を悪化させてしまいます。
隅にたまっている不要なものを、思い切って除去してしまいます。
掃除とは、まず使っていない物を捨てることです。
部屋の内面がそうであるように、心の内面も同じです。
心の整理がつかない人は、余計なことを考えすぎです。
勉強ができない人に限って、部屋に漫画を置いています。
勉強に集中できない人に限って、音楽を聴きながら勉強しています。
落ち着かない部屋という人に限って、1日中テレビがつけっぱなしです。
余計なことを考えすぎているから、頭の中がどんどん散らかります。
たくさんものがあれば豊かになると思われがちですが、実は逆です。
不要なものを取り除くことで集中でき、豊かになります。
時間の密度が濃くなり、結果として豊かな時間になります。
まず「捨てること」です。
本当に必要な物だけを残し、後は大胆に捨ててしまいます。
シンプルな状態になり、初めて心の内面と向き合うことができるのです。