仕事でミスをしてしまい、上司に報告が必要になった。
そんなとき、どう報告するかが大切です。
「叱られるかもしれない」
「恥や汚点をさらしてしまうだろう」
「自分の評価が落ちるだろう」
「うまくごまかせないだろうか」
「何とか責任転嫁できないだろうか」
自分に不利となるとわかれば、自己保身の考えが浮かぶでしょう。
ふとモラルに反した考えが浮かび、とっさに隠したりごまかしたりしたくなるかもしれません。
むしろ不安や恐怖を感じるのは、人として当然の反応です。
上司が怖いなら、反射的に逃げたくなるでしょう。
もちろん不安や恐怖を感じるのは悪くありません。
自分の評価が落ちる心配があるなら、何とか回避策を考えたくなるのも普通です。
大切なのは、その後です。
不安や恐怖を感じるのはよくても、ごまかしたり隠したりするのはよくありません。
ごまかしたり隠したりするのは、不真面目な姿勢です。
仕事には、金銭と責任が発生しています。
ミスをごまかしたり隠したりすると、その場はうまくしのげても、表面化しない問題が増えます。
トラブルを隠し続けると、水面下でどんどん悪化していきます。
最終的に取り返しのつかないトラブルに発展する可能性もゼロではありません。
隠したりごまかしたりするのは、真面目な姿勢とは言えないのです。
ミスや失敗は、正直に報告するようにしましょう。
ストレスやプレッシャーがあって言いにくいかもしれませんが、大切な場面。
たとえ自分に不利なことでも、隠したりごまかしたりしません。
自己保身や私利私欲を忘れ、正確な情報を伝えます。
人にけなされようと、自分のプライドが傷つこうと、正直に伝えます。
たとえ軽微なミスでも、正直に報告したほうがいいでしょう。
軽微なミスであれ、ミスはミスです。
ダムの決壊も、最初は小さなひび割れから始まります。
自分は小さいと思っていても、相手にとっては大きいと感じるかもしれません。
自分に不利なことでも、正直に報告すれば、誠実さが伝わります。
叱られたり評価が落ちたりしても、信頼関係の低下だけは防げるでしょう。
自分に不利であるにもかかわらず、正直に伝えると、かえって信用を高めることもあります。
仕事は、金銭だけでなく、信用と人間関係で成り立っています。
信用は、得るのに時間がかかっても、失うのは一瞬です。
自分に不利なことでも、正直に報告するのが、真面目な人なのです。