書き出すことは、心の中のごみを出すことです。
部屋のごみは、毎週決まった日にごみ捨て場に出しているから、ごみだらけにならずに済んでいます。
定期的なごみ出しの習慣があるから、いつも部屋はきれいで快適なのです。
これは心の中でも同じです。
毎週決まった日に、心のごみを出してあげないと、心がごみだらけになります。
元気な人は、定期的な心のごみ出しがきちんとできている人です。
不要な物があれば、しっかり外へ出し、いつまでも心の中に置きっぱなしにしないようにしています。
わけのわからない物があっても、とりあえず一度外へ出してみます。
部屋のごみ出しは、ごみ袋をごみ捨て場に捨てるだけでいいですが、心のごみ出しは方法が特殊です。
それが「書いてみること」です。
書いてみることで心のごみ出しができ、もやもやした気持ちや考え、思いを具体的な形として外に吐き出せます。
日記をつけている人が、精神的に落ち着いているのは、書き出すことが習慣になっているからです。
心のごみをためたままにせず、習慣的に書き出すことでたまっては吐き出し、またたまっては吐き出すということができています。
おかげで精神的にごちゃごちゃにならずに済んでいるのです。
記憶に関しても同じです。
頭で覚えられない人は、単純にメモをすればいいだけの話です。
頭の中に蓄えるのではなく、書くことで紙に記録します。
すると頭の中では時間が経つにつれて記憶から葬られてしまいますが、書いたメモは捨てでもしないかぎり永遠に残り続けます。
なにより頼りがいのある記憶媒体なのです。
書くことが習慣になっている人は、精神的なごみを吐き出せ、覚えるべきことも習慣としてメモで残しています。
いつも頭の中は余裕があり、落ち着いているのです。
書くことが習慣になるとは、心のごみ出しが習慣になるということなのです。