私たちが持つ自律神経には、大きく分けて、次の2種類があります。
それぞれ生活の異なるシチュエーションで働く神経です。
「交感神経」は「活発な活動」の際に使用される神経です。
勉強、仕事、スポーツの際に、優位になります。
一方で「副交感神経」は「休憩」の際に使用される神経です。
お風呂に入っているとき、マッサージをしてもらっているとき、寝ているときに優位になります。
人間の神経はよくできたもので「活動するための神経」と「休憩するための神経」の2種類が別々に存在しています。
活動しているときの神経と休んでいるときの神経が同じだと、休ませる時間がないので、分けています。
たとえば、仕事、勉強では、交感神経が優位になっています。
交感神経とは、血圧が上がり、興奮している状態です。
頭の回転がよくなり、強く覚醒している状態です。
そういう作業に必要な際は、交感神経が使われます。
しかし、これも使いようです。
仕事や勉強に「行き詰まるとき」があります。
これは緊張や興奮しすぎて、交感神経が優位になりすぎている状態です。
仕事、勉強に行き詰まったときには、それ以上考えても、状況を余計に悪化させてしまいます。
緊張や興奮している脳に、それ以上刺激を与えても、興奮が興奮を呼び、冷静に考えることができなくなります。
コーヒーを飲むと、カフェインによって交感神経が優位になります。
しかし、コーヒーを飲みすぎると、緊張や興奮が高まりすぎて、逆に集中力を奪います。
長時間の仕事や勉強で、頭がいっぱいになったときには、新たな刺激を与えて解決するのではありません。
刺激を与えないリラックスで解決します。
逆のことをして、一度、脳をリセットしましょう。
交感神経ではなく、副交感神経に切り替えればいいのです。
副交感神経は、リラックスしているときに優位になります。
お風呂でリラックスしているとき、マッサージをしてもらっているとき、寝ているときに優位になります。
疲れたときに休憩とは、脳科学的にも重要です。
私は、昼寝をする習慣があります。
午前中で疲れた脳を、昼寝でリセットしたいからです。
人によっては、シャワー、マッサージ、お風呂など効果的です。
自分に合ったリセット法を見つけて、生活に取り入れましょう。