勉強といえば、何を想像しますか。
机に向かって、黙々と本を読んでいる姿を想像する人が多いようです。
机に向かってするだけが、勉強ではありません。
「頭の回転をよくする」と聞けば、すぐ「勉強」を連想してしまいます。
たしかにそれも効果があります。
しかし、実は、机に向かう勉強以上に効果的な、脳のトレーニング法があります。
好きなことをして、体を動かすことです。
体を動かせば、五感のすべてを刺激することになります。
従来の机に向かう勉強法では、声も出さず、黙々と勉強することになります。
視覚からの刺激しかありません。
脳への刺激が小さいため、これでは効果も小さいです。
人間の感覚には「視覚」のほかにも「聴覚」「触覚」「味覚」「嗅覚」があります。
できるだけたくさんの感覚を使って刺激するほうが、脳への刺激の範囲も広くなります。
刺激する範囲が広いほうが、記憶にも残りやすく、かつ身につきやすい。
何度本を読んでも理解できないことが、自分で経験すれば、すぐわかることがあります。
それは頭だけで考えたのではなく、五感を通して学んだからです。
たくさんの感覚を使って広範囲に脳は刺激を受けたので、大変に記憶に残りやすく、身につきやすくなったのです。
もう1つ大切なことがあります。
「楽しい」と思うプラスの感情です。
たとえば、散歩です。
私は、散歩が大好きです。
散歩だけでも、ぼけ防止に効果があり、頭の回転はよくなります。
たくさんの感覚を使っているからです。
散歩は体中の筋肉を動かしますから、健康的であり、触覚を刺激します。
歩くと、景色が変わりますから、視覚も刺激します。
さまざまな植物のあるところでは、草花の香りを楽しむこともでき、臭覚を刺激します。
友人とちょっとおしゃべりしながら散歩をすると、会話をするため、脳の活動はさらに活発になります。
また好奇心の刺激もあります。
「あの丘を越えれば、何があるのだろう」
「あの曲がり角を曲がれば、何があるのだろう」
「今日は天気がいいなあ」
散歩をしていると、わくわくする機会がたくさんあります。
好奇心を刺激しながら体を動かすので、脳の健康にいいのです。
机に向かうだけが、勉強ではありません。
楽しいことを、こつこつ続けるだけでいい。
脳を幅広く刺激して、脳細胞を活性化させましょう。
頭の回転をよくするためには、好きなことで楽しい刺激を脳に与えるだけでいいのです。