「え? 休憩を挟まない? まさか」
頭を上手に使うために、休憩を挟まないというポイントを視野に入れましょう。
我慢できないほどの疲労では、休憩を挟んだほうがいいですが、休憩を挟まないほうが、作業を効率よく進めることができます。
なぜ、休憩を挟むと質が低下するのかというと、リズムが崩れるからです。
「ちょっと休もう」とベッドに横になれば、起き上がるために、すごいパワーが必要です。
せっかくつけた勢いが、そこでいったん止まってしまうからです。
学生のころ、ある先生から勉強に集中するコツを聞きました。
「部屋に帰った瞬間にベッドで横になるな。そのまま机に向かえ!」というアドバイスでした。
せっかく学校で勢いよく回転している頭が「ちょっとだけ休もう」と気を緩めてベッドに横になったら最後。
一度休んだなら、せっかく熱くなっている頭が冷えてしまい、集中力を取り戻すために、大変になってしまうのです。
新幹線に、例えればわかりやすいでしょう。
新幹線がなぜ速く進むのかというと、各駅で止まらないからです。
一つ一つの駅で停車をしないから、スピードを保ったまま進めます。
一度停止した新幹線がまた動き出すためには、膨大な時間とエネルギーが必要です。
「たまには休憩したほうがいいのでは」と思いますが、休憩しないほうがよい結果が得られます。
私も作品を書くときには、3~4時間ほどまとまった時間の間は、休憩を入れず一気に集中します。
音楽も聴きません。
イヤホンをして音楽を聴きながらの状態では、作品への集中力が低下します。
たしかに途中で疲れることもあります。
しかし、休憩を取ると、区切りができて集中力が切れてしまい、作品への熱が急に冷めてしまいます。
取り戻せないわけではありませんが、取り戻すまでに時間がかかります。
その時間とパワーが、もったいないのです。
少々疲れていても、休憩を入れないことにしています。
休憩を挟んだほうが質は高くなると思われがちです。
しかし、実際には、質が下がることのほうが多いのです。
私は常に、作品は一気に書き上げます。
今日も早起きをして、作品執筆に集中をします。
トイレのような生理現象を除いて、休憩は入れず、一気に5つから9つほどの記事を書き上げます。
1冊の本も、1カ月もかけてだらだら書かず、4日間で一気に書き上げます。
どんなに遅くても7日までです。
それ以上、だらだらゆっくりしていると、集中力が下がります。
人間特有の「何を書いたっけ」という物忘れのほうが顕著になります。
私は性格上、ゆっくりではできません。
すぐ忘れるから、忘れる前に集中して終わらせてしまうようにしています。