頭の使い方が下手な人は、覚えようとするときに、何の工夫もなく、ただ覚えようとします。
人間の頭は忘れるようにできていますし、忘れることが自然な流れです。
しかし、受験勉強、資格の勉強をするときには、たくさんのことを覚えなければいけません。
頭の使い方が上手な人は、覚えようとするときに「結びつけて」覚えようとします。
結びつけて覚えると、極端に忘れにくくなります。
頭の中で、面白おかしく覚えます。
記憶術の鉄則は「結びつけること」です。
たとえば、恥ずかしい話ですが、私は昔「あおむけ」と「うつぶせ」の区別がつかなかったことがありました。
どちらが上向きか下向きか、よく迷っていたものです。
そこである日、面白おかしい覚え方を発明しました。
>上を向けば空は青い。
>だから「あおむけ(青向け)」は上を向く。
>鬱の人は元気がなくて、いつも下を向いている。
>だから「うつぶせ」は下を向く。
こうした覚え方を自分で作りました。
おかしな覚え方ですね。
しかし、このように結びつけて覚えてから、もう「あおむけ」と「うつぶせ」を間違えなくなりました。
語呂合わせも同じです。
数字と事柄を結びつけて、覚えやすく、忘れにくくさせようとするアイデアです。
真面目な顔をしている優等生ほど、頭の中ではユーモアのあふれる想像が広がっているでしょう。
私は漢字が大好きなのですが、漢字を覚えるときにも「結びつけて」覚えます。
漢字のへんの1つに月(にくづき)というへんがありますよね。
実は、にくづきには「人間の臓器」という意味があります。
「臓」「胃」「腸」「腿」など、人間の臓器には、へんに「月」が付いていますね。
漢字を覚えるときや思い出すとき、人間の臓器に関係したことなら「月」を思い出してヒントにすると覚えやすくなります。
人(にんべん)は、人に関係する偏の1つです。
「伏」「侍」「像」
貝(たから)という偏は「宝」という意味があります。
「買」「貨」「贈」
何かと何かを結びつけて覚えると、頭に入りやすくなり、忘れにくくなります。
それは強烈な印象であるほど、忘れにくくなりますから、できるだけ面白おかしい内容で覚えましょう。