人には「得意なこと」と「不得意なこと」があります。
この2つのポイントをどう扱うかによって、生き方がまったく異なります。
私たちは、学校の義務教育を通して「得意なことより不得意なことを克服しなさい」という教育を受けてきました。
もちろんすべての学校で、その限りではありませんが、その傾向は強い。
「英語95点、数学30点」なら「英語の勉強はもういいから、苦手な数学に力を入れなさい」とアドバイスをするでしょう。
しかし、本当にそれでいいのでしょうか。
疲れる生き方は、決まって「不得意を克服しようとする生き方」です。
自分に向いていないことをするのですから、努力、根性、忍耐、時間も必要です。
無理な力ばかりが入りますから、疲れやすくなります。
不得意な自分に合っていない科目ばかりを勉強しているから、疲れやすくなり、勉強が嫌いになります。
社会では「専門家」が求められているというのに、学校では「何でも屋」を育てようとします。
この矛盾のため、日本では、ありのままの自分を発揮しにくい環境になっています。
頭の使い方が苦手な人は「できないところを何とか克服しよう」とします。
頭の使い方がうまい人は「できるところをもっと伸ばそう」と考えます。
最初から努力していないことができるのですから、本気になって取り組めば、さらに伸びるはずです。
若いころから、専門家を目指した生き方を意識することです。
自分に向いていることを見つけて、伸ばして、生かしていくのです。