二宮金次郎(二宮尊徳)は、まきを背負って、歩きながら勉強したことで有名です。
のちに金次郎は、努力して武士の身分にまでになり、農地改革に尽力します。
江戸時代後期に「報徳思想」を唱え、農村復興政策を指導しました。
大業を成し遂げることができたのは、子どものころに歩きながらの勉強が、土台になっているからです。
歩きながら勉強していると、大変そうに見えます。
しかし、記憶効率は、いいのです。
私は以前に、歩きながら勉強をしたことがあります。
意外なことに、よく頭に入った経験がありました。
もちろん数学のような数式を紙に書いて問題を解く場合には不向きですが、単純な読書なら、スムーズに進みます。
椅子に座って読書をするより、歩きながらのほうが、明らかに頭に入ってきます。
体を動かしているから、血流量が上がり、脳の働きが活発になっているからです。
椅子に座って勉強していると眠くなるのは、血流量が停滞して、脳の活動もうつらうつらしてしまうからです。
記憶には、体を動かして、血液の流れをよくすることがポイントです。
体を動かすと、体全体の血液の流れがよくなり、脳へ循環する血流量も同時に増えるため、記憶力、発想力、想像力が高まります。
二宮金次郎の大業の秘密は、歩きながら勉強したことにあるのです。
まきを背負って勉強している姿は、大変そうに見える一方、効率のよい勉強の手本なのです。