「覚えるのが苦手!」
そういう人は、たいてい覚えにくい覚え方をしているものです。
頭が悪いのではなく、単純に覚え方が悪いのです。
では、どういう覚え方をしているのかというと「文章」で覚えようとしています。
覚えることすべてを、頭に叩き込もうとしているのです。
文章はたくさんありますから、目を通す量が多ければ多いほど、覚えるために時間も労力もかかります。
しかし、頭の使い方が上手な人は違います。
覚える量が多いほど覚えにくくて忘れやすいことを知っていますから「キーワード」で覚えようとします。
できるだけシンプルに短くまとめて「一言」で覚えようとします。
思い出すときには、そのキーワードから連想を膨らませて、次々と思い出します。
たとえば、買い物に行くときの例を挙げましょう。
今日はカレーを作るため、あなたは買い物へ出かけることになりました。
買うものは「カレーのルー、ニンジン、肉、ジャガイモ、タマネギ」です。
あなたなら、どう覚えますか。
もちろん一番忘れないためのベストな方法は「紙に書くこと」です。
しかし、あえて、紙に書く以外の方法で、賢い覚え方で考えてみましょう。
まず思いつく方法といえば、一つ一つを真面目に覚えようとすることです。
覚えることが苦手な人は、たいていこのパターンです。
文章で覚えようとします。
「カレーのルー、ニンジン、肉、ジャガイモ、タマネギを買う」
そのまま、まるごと頭に記憶して、覚えようと一生懸命に脳を振り絞ります。
しかし、頭の使い方が上手な人は、まったく異なる覚え方をします。
「カレー」というキーワードだけを覚えます。
覚えることは「カレー」だけです。
今回買い物へ行く目的は、カレーを作るためです。
ここがポイントです。
カレーを作るために買い物へ行くことさえ頭に入っていれば、後からいくらでも思い出せます。
1つのキーワードさえ頭に入っていれば、それを手がかりに思い出していくことが簡単になります。
これだけなら、どんなに記憶力の悪い人でも覚えられますよね。
覚えることは「カレー」という一言だけなのですから、誰でも覚えられます。
これが、上手な頭の使い方です。
覚えることを、できるかぎり「少なく」「シンプル」にすればいいのです。
キーワードで覚えることを意識しましょう。