自分の記憶力を気にする人がいますが、ナンセンスです。
たしかに記憶力には生まれつきの要素があり、個人差はありますが、微々たる差です。
あなたは、自分の名前・誕生日・住所を覚えていますか。
覚えているなら、記憶力は十分あると考えていいでしょう。
しかし現実では、記憶力には個人差を感じる場面があるのも事実です。
大好きなアイドルの生年月日なら、一度見聞きしただけで覚えてしまい、なかなか忘れません。
一方、興味のない歴史人物の生年月日は、なかなか覚えにくく、覚えてもすぐ忘れます。
なぜこれほど違いが出るか。
それは、覚える対象に興味があるかどうかの違いです。
興味のないことは、覚えにくく、すぐ忘れるのが特徴です。
興味のないことは、苦労しないと覚えられません。
努力も時間も必要です。
努力すれば覚えられますが、油断するとすぐ忘れます。
興味のないことは記憶が浅いので、覚えてもすぐ忘れるのです。
一方、興味のあることは、覚えやすく、なかなか忘れないのが特徴です。
興味のあることは、覚えようとしなくても、覚えられます。
「興味がある」と思っている時点で、すでに記憶力が活性化されている状態です。
「吸収しよう」という気持ちが強いため、身につくのが早い。
しかも、吸収したときの定着率も高いため、なかなか忘れないのです。
さて、この違いに気づけば、記憶力を上げるコツに気づけるはずです。
つまり「いかに興味を持つか」なのです。
興味がなければ、知恵を出して、興味を持てる工夫を心がけてください。
興味のないことの中にも、1つくらいは気になる点があるでしょう。
たとえば、自分の生活に生かせる点を見つけると、興味が出てくるようになるでしょう。
また、すでに興味があることに関連づけるのもよい方法です。
できるだけ強く興味を持つほうが、ますます効果的です。
興味の強さに応じて、記憶力も上がります。