人間には「妄想」という得意技があります。
まだ起こっていない現実を、頭の中だけで想像を膨らませて、物語を進めてしまうことです。
恋愛関係でも、相手とのコミュニケーションが少なくなれば「何を考えているのだろう」と思い始めます。
コミュニケーションを取っていないと、相手との意思疎通ができなくなるため、相手を悪く想像する傾向があります。
「きっと仕事がつらいのかな」
↓
「もしかして私が嫌いなのかな」
↓
「私は何か悪いことしたかな」
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「私の何がいけないのだろう……」
↓
「私はひどい人間なんだ」
まだ起こりもしていない現実を、1人で想像を膨らませ、自分で自分を疲れさせています。
まだ起こっていない現実ですから、本来悩む必要もなければ、疲れる必要もないところです。
体を動かしてもいないのに疲れるのは、人間くらいです。
妄想は、精神をひどく消耗させます。
コミュニケーションを取っておかないと、疲れやすくなり、いらいらしてしまうのです。
コミュニケーションに疲れるから避ける人がいますが、実はコミュニケーションしないほうが、もっと疲れてしまうのです。
不要な妄想が膨らみ、そういう膨らんだ妄想はたいてい、自分にとって都合の悪いことへと偏ります。
まめにコミュニケーションを取る習慣を持ちましょう。
コミュニケーションが多ければ、相手との意思の疎通ができるようになり、妄想がなくなります。
相手のことを知れば、妄想が消えるのです。