完璧主義者には、いらいらしやすい人が多い。
思いどおりにならないと、すぐキレてしまいます。
視野が狭く、本当の真実に目を向けていませんし、気づいていません。
「そもそも世の中は、思いどおりではないことばかり」という真実に気づかないといけません。
あなたの心臓は、あなたの思いで動かしているわけではありません。
あなたは37兆個もの細胞からできていますが、その細胞も、あなたの思いでできたものではありません。
あなたは、あなたが思ってこの世に誕生したわけではありません。
そもそも地球も、あなたが思って誕生したものではありません。
地球の自転や公転も、あなたの思いとは関係なく、回っています。
私たちは、そういう「思ってもいない事実」が土台となり、今の自分が存在しています。
そうした思ってもいない出来事が起こったほうが、自分のためになっています。
この紛れもない、曲げようのない真実に気づくのです。
思ってもいないことのほうが、パワーが大きい。
それでいて、調和が取れていて、完璧なのです。
生きているのではなく、生かされているということです。
思ったとおりにしようとするのではなく、そもそも思いどおりにできないことに気づくのです。
自然に任せます。
ヒマワリのタネから、バラの花を咲かせようと思っても、できません。
先ほどもいいましたが、そもそも人間が思いどおりに変えることはできないのです。
「ヒマワリのタネを、思いどおりにバラには変えられない!」
いらいらしても、そもそもできないのですから、おかしな話です。
悩み苦しむところではありません。
私たちは、思いどおりにならないことを思いどおりにしようとして、自分でいらいらするような出来事をわざわざ作り出しています。
思いどおりにならないことは「それでよかった」と考えるようにすればいいのです。
思ってもいないことは、宇宙による調和の取れた、自然な流れです。
思っていなくて存在している出来事は、すべてが宇宙の意志です。
思っていなくても心臓が動いているように、思っていないことのほうが、自分のためになっているのです。
思いもしないことが起こったとき、そのありのままを受け止めてしまいます。
「なぜ自分だけ?」と、出来事にいらいらするのではありません。
自分に降りかかった特別な出来事なのですから、より喜ばなければなりません。