鬱になる人は、とかく自分のことばかり考えているから、鬱になります。
「自分はどう思われているのかな、見られているのかな」
「自分は愛されているだろうか」
「自分はほかの人と比べて、どうだろう」
注意が、自分ばかりに向いています。
気が内側へと向いているので、自分を傷つけやすく、自分で自分を痛めてしまいます。
大切にしすぎるあまり、ちょっと傷がついただけで、ひどく落ち込んだり怒ったりするのです。
ささいなトラブルがあると、すぐ動転して、気持ちが不安定になります。
人とすれ違いざまに、ちょっと肩がぶつかっただけで、むかっとします。
「痛いな、コラ!」と怒鳴ってしまうのは、自分のことを大切にしているからです。
注意が自分に向いているので、相手のことより、まず自分のことを先に考えます。
いらいらしない人になるためには「あなた、あなた」と考える人になればいいのです。
相手のことを思う気持ちがあれば、自然といらいらすることがなくなります。
人と肩がぶつかっても「痛いな」と思う前に「大丈夫ですか、けがはないですか」と相手を心配する言葉が出てきます。
注意や関心が相手へと向いているため、自分のことより相手のことを先に考えます。
「自分、自分」と考えすぎていませんか。
いらいらしない人になるためには「あなた、あなた」と考えればいいのです。
相手を思う気持ちがあれば、気持ちが丸くなるのです。