「もし、犬が言葉を話せたら、どれだけ素晴らしいことだろうか」
ペットを飼った人なら、一度は考えることでしょう。
事実、地球上で人間以外に、言葉を話せる動物はいません。
もちろん犬は、言語能力がありません。
大丈夫です。
言葉を話すことができなくても、実はコミュニケーションが取れます。
言葉を話せない動物たちは、喜怒哀楽を表現することで、相手に言いたいことを伝えようとするからです。
しっぽを振ったり、クンクンと鳴いたり、大声で吠えたりです。
犬は言葉が話せない代わりに、喜怒哀楽を通して、あなたに語りかけてきます。
犬と人とをつなぐコミュニケーションは、喜怒哀楽です。
大切なことはここからです。
犬が喜怒哀楽を通してコミュニケーションを取るなら、あなたも喜怒哀楽を通してコミュニケーションを取ってください。
犬は、人の言葉はきちんと理解していなくても、喜怒哀楽や態度などによって、何を言わんとしているのか理解します。
言葉を語りかけながら世話をするのもいいですが、感情を込めて接するほうが、犬にははるかに理解しやすいことでしょう。
あなたが表現する喜怒哀楽を感じて、人間と接しているのと変わらないくらい正確に、犬とコミュニケーションが取れます。
怒っているときには、怒った表情をきちんと犬に見せます。
泣いているときには、涙をきちんと犬に見せます。
少し大げさなくらいがちょうどいい。
恥ずかしがる必要はありません。
はっきり表現すればするほど、ペットにもきちんと伝わります。
言葉がきちんと通じない分、喜怒哀楽が「かすがい」の役目を果たすのです。