席次という言葉をご存じですか。
社会人なら、当然知っていることでしょうが、あらためておさらいしましょう。
座る場所には、目上の人が座るべき席があります。
それを「上座」といいます。
一般的には、入り口のドアから一番遠い席です。
ドアから最も離れている席は、特等席になるため、目上の人が座ることになります。
逆に、入り口のドアから一番近い席を「下座」といいます。
ドアの近くは、人の出入りで落ち着きがなく、また風の出入りもあり、居心地の悪い場所です。
場所の悪い席には、目下の人が座ることになります。
これが、基本的な上座と下座の位置づけです。
しかし、部屋の種類もいろいろあるように、こればかりではありません。
窓際や絵画を眺められる席も、上座となります。
また和室の場合には、床の間に近い席が上座となりますので注意しましょう。
一言で言ってしまえば「居心地の良い席が上座」「居心地の悪い席が下座」ということです。
目上の人には居心地の良い席に座っていただくことが、敬意を払うことになるのです。