台風が発生してから、急いで備蓄を確保する人がいます。
「大型の台風が来るみたい。ニュースになっている。備蓄を準備しなきゃ!」と近くのスーパーに駆け込みます。
備蓄を確保するのはいいのです。
問題は、確保のタイミングです。
台風が発生してから備蓄を確保するということは、普段は備蓄を確保していないということ。
これでは遅いのです。
台風が発生すると、お店で水や食料が不足しがちになります。
考えることはみんな同じで「備蓄をしなきゃ!」と、近くのスーパーに人が押し寄せます。
そしてスーパーの棚から水や食料品が消えるのです。
特に大型台風が接近する際は、お店で食料品の争奪戦が起こることも少なくありません。
台風だったからまだいいのです。
台風は、発生から接近まで時間があります。
台風の強さや進路も予想されます。
備蓄を準備する時間があるので、まだぎりぎり間に合います。
地震の場合、そうはいきません。
地震は突然やってきます。
何の前触れもなく、急に大地震が起きることもあります。
たとえば、今日、記録的な大地震が起きる可能性もゼロではないのです。
震源地が近ければ、緊急地震速報が鳴る間もありません。
台風が発生してから備蓄を確保するのは、早いようで遅いのです。
備蓄は、普段からしておくもの。
台風が発生して慌てて備蓄を確保しているなら、自分にイエローカードを出しましょう。
一般的に備蓄は1週間分あれば良いとされているので、余裕があるだけ準備しておくといいでしょう。
少なくとも3日分は用意したい。
収納スペースの奥や隅に置いておけばOK。
台風が発生しても、追加の備蓄は不要の状態にしておくのが理想的です。
「備蓄ならすでにできているよ」と言えるようになっておきましょう。
水や食料品だけでなく、非常用の簡易トイレや持ち出し袋もあると、なお安心です。
場所を取りそうですが、1カ所にまとめて保管するのが難しいなら、さまざまな場所に分散して保管すればいいのです。
たとえば、非常用の水や懐中電灯はキッチンの収納にしまい、非常食はクローゼットなど分散するなどです。
「備えあれば憂いなし」です。