禅の教えに「一掃除二信心」という言葉があります。
最初にやるべきことは掃除であり、神仏を信じる心はその後という意味です。
ちりやほこりのないきれいで整った環境だからこそ、気持ちが整って信心も生まれます。
禅の修行では、まず掃除から始まるのです。
信心に限ったことではありません。
何事も最初にすべきことは、掃除です。
仕事でも勉強でも、掃除から始めるとうまくいきます。
仕事・勉強が終わってから掃除をするのではなく、掃除をしてから仕事・勉強です。
「掃除なら、仕事・勉強の後にすればいいではないか」と思うかもしれませんが、それで十分とは限りません。
掃除も、仕事の1つ、勉強の1つです。
掃除そのものが、やる気スイッチを入れる儀式でもあります。
掃除をすれば、清らかな気分になり、やる気も高まってきます。
ちりやほこりのないきれいで整った環境があってこそ、スタートダッシュを切れ、やるべきことに集中できます。
掃除をするときは「今磨いているのは心なんだ」と思うようにすると、行為と心がリンクして、より気持ちよく掃除ができます。
掃除が終わった後、仕事や勉強を気持ちよくスタートでき、集中力もアップするのです。