頭を使う趣味があります。
語学学習・パズル・将棋などの趣味は、たっぷり頭を使うので疲れます。
体はほとんど動かさなくても、エネルギーの消耗はあって、疲れもたまります。
脳は大食漢です。
脳は体重の2パーセントしかありませんが、全身で使うエネルギーの20パーセントを消費するところです。
頭を使えば使うほど、エネルギーの消費量も上がります。
プロ棋士は、1つの対局で、体重が2~3キロ減ると言われています。
頭であっても、たっぷり使えば体を動かすのと同じくらいエネルギー消費があるのです。
体を使う趣味があります。
スポーツ・登山・旅行などの趣味は、たっぷり体を動かすので疲れます。
体力や筋力を必要とします。
運動レベルが高くなればなるほどエネルギーの消耗も激しくなり、疲れも感じます。
あまり激しい運動をすると、疲れだけでなく、後から筋肉痛になって動きにくくなります。
頭を使う趣味も体を使う趣味も、それぞれに大変さがあります。
大変と感じるのはいいのです。
楽しい趣味とはいえ、大なり小なり、大変さがあります。
人間はロボットではありません。
頭でも体でも酷使すれば、疲れるし、へとへとになります。
大切なのは「大変さと楽しさの関係」です。
響きが似ていて同じ意味だと思われがちですが、そうではありません。
それぞれ似て非なるものです。
「楽しいけど大変」は、楽しさより大変さのほうが上回っている状態です。
楽しさというポジティブより、大変というネガティブのほうが強くなっています。
楽しんではいるものの、大変さがネックになっていて、なかなか没頭しにくい状態です。
一方「大変だけど楽しい」は、大変さより楽しさのほうが上回っている状態です。
大変というネガティブより、楽しさというポジティブのほうが強くなっています。
これがいいのです。
本当の趣味は「大変だけど楽しい」です。
後半の言葉が本音です。
大変ではあるものの、それ以上に楽しさが前に来ていて、だから没頭できるのです。
「大変だけど楽しい」と思ったら、それは自分に合った趣味ということであり、趣味を満喫しているということです。
「楽しいけど大変」は素晴らしいですが「大変だけど楽しい」はもっと素晴らしいのです。