「今さら新しい趣味を始めるなんて」という声が聞かれます。
長く生きれば生きるほど、人生の残り時間も減ります。
どんどん体力が衰え、記憶力も低下します。
しわも白髪も増えて、昔のようなスピードが出るわけでもありません。
趣味には、一定の体力や記憶力を要するものがあります。
たとえば、語学です。
年齢を重ねて記憶力が低下すると、なかなか勉強が頭に入らなくて、語学を身につけるのも遅くなるでしょう。
そもそも活用する場面があるかどうかも怪しいところ。
若いときのような体力や記憶力があるわけでもありません。
「その年齢で始めるの?!」と人に笑われそうな不安もあるかもしれません。
しかし、これは誤解です。
新しい趣味を始めるのに遅すぎることはありません。
趣味は楽しければいいのです。
上手にできる必要もありません。
生かせるかどうかではなく、楽しいかどうかです。
中年になってからでも、定年退職をした後でも、新しい趣味を始められます。
語学教室に行けば、若者ばかりではなく、高齢の生徒がいます。
生かせる場面があるかどうかではなく、単に「好きだから」「楽しいから」という理由で学んでいます。
ピアノ教室や社交ダンス教室でも、やはり高齢の生徒がちらほらいるものです。
大会で入賞を目指しているわけではありません。
やはり「好きだから」「楽しいから」という理由で学んでいます。
高齢と言われる年齢になってから始める趣味は素晴らしいのです。
若いときと比べ、体力や記憶力は低下しているかもしれませんが、そこは前向きに考えましょう。
いきなりアクセル全開で取り組むのではなく、ゆっくりマイペースでいけばOK。
基礎から始めれば、挫折することはほとんどありません。
体力が劣っているなら、無理のない範囲で楽しめばいい。
記憶力が低下して勉強に時間がかかるなら、のんびり楽しもうと思えばいいことです。
誰かと比較したり競争したりせず、あくまで自分に集中して、マイペースで進めます。
「なかなか身につかないことを楽しむ」という発想も大事です。
せっかく興味があるのなら、放っておくのはもったいない。
年齢のことは気にせず、素直にチャレンジしてみればいいのです。
焦る必要もないし、無理をする必要もありません。
やってみたい気持ちが少しでもあるなら「とにかく楽しもう!」の精神です。
一歩踏み出せば、エスカレーターのように、後は自然と前に進み始めます。
趣味は楽しんだ人の勝ちです。
新しい趣味を始めるのに遅すぎることはないのですから、少しでも気になれば、ゴーサインでいきましょう。