知り合いが、自分の趣味について語っていました。
「私、最近○○にはまっててさ。時間があったら楽しんでいるよ。生きがいになっているよ」
高いテンションで嬉しそうに話します。
趣味をエンジョイしていることがよく伝わってきます。
「自分に合っている趣味なんだね。趣味を満喫していていいなあ」と思いながら、しばらくふんふん聞いています。
そこまではいいのですが、この後です。
「楽しくておすすめだよ。すごく面白いよ。もし良かったら、あなたもやってみれば?」
話の流れから趣味をおすすめされました。
「あなたもやってみたほうがいい! 絶対気に入るよ!」
ぐいぐい勧められることもあるかもしれません。
聞いてもいないのに自分の趣味を押しつける人がいるものですね。
自分が楽しく感じているからといって、相手も同じように感じるとは限りません。
人の好みはそれぞれです。
趣味を押しつけられると、反発を感じてむっとする人もいるでしょう。
こういうときは「さあ、どうかなあ」「私はちょっと」など、うわべだけの返事で受け流すことが多いもの。
「遠慮しておきます」「ちょっと時間がないので」「今は余裕がないので」と、当たり障りのないセリフで断ることもあるでしょう。
あるいは「大きなお世話です」と言い返したくなる人もいるかもしれません。
しかし、ここは発想の転換です。
自分の趣味を勧められたら、うわべの返事で終わらせるのではありません。
あえて素直に受け入れ、実際にやってみてはいかがでしょうか。
真に受けて、本気にしてみるのです。
「なるほど、楽しそうですね、面白そうですね。今度やってみます」と言えばいいのです。
何事も素直が一番です。
これは人に流されることとは違います。
何も考えないで判断しているわけではなく、自分が納得したうえでトライしています。
手帳を開いて「ぜひやりたいです。初めてなので教えてください。いつにしますか」と、その場で日程まで決めてしまいましょう。
日程の話を持ち出せば、具体的な計画となり、相手に本気が伝わります。
きちんと予定を立てることで、社交辞令で終わらず、実際にチャレンジできるのです。
世の中を見渡すと「人からの勧めで始めるようになった」というケースは珍しくありません。
むしろよくあるケースです。
やり方がわからなければ、その人に聞いてみればいいのです。
相手がはまっている趣味なら詳しく知っているはずなので、基本的なマナーやルールなど快く教えてくれるでしょう。
相手の教え方に少しずうずうしいところもあるかもしれませんが、そこは寛大にいこうではありませんか。
趣味のストライクゾーンを広げましょう。
頭を柔らかくして素直な心を大切にすれば、趣味のストライクゾーンはぐっと広がります。
趣味を勧められたら、それはそれでチャンスなのです。