頭では優しくしようと思っていても、思うようにできないことがあります。
「厳しい態度を取ってしまった」
「冷たい態度を取ってしまった」
「余計な一言を言ってしまった」
「素っ気ない態度を取ってしまった」
「見て見ぬふりをしてしまった」
後になって「しまった!」と悔やむのです。
人間ですから、そういうときもあります。
人に優しくできなかったとき、自己嫌悪に陥ることもあるかもしれません。
しかし、人に優しくできなくても、自分を責めないでください。
最初からうまく自分をコントロールできる人はいません。
いつも人に優しくできるなら理想的ですが、なかなか思うようにいかないもの。
人間ですから、感情が先走ることはあります。
特に余裕がなくていっぱいいっぱいのときは、人に優しくするのが難しくなります。
優しくできないときもあって当然です。
自分を責める必要もなければ、罪悪感に苦しむこともありません。
すべての人に分け隔てなく優しくできるのは、聖人君子だけです。
普通の人たちには到底不可能なことです。
このことに気づけば、人に優しくできないことがあっても、普通のことだとわかるはずです。
そういうときは「次こそは優しくしよう」でいいのです。
これだけで十分な反省です。
自分の振る舞いに問題があることがわかっています。
そして、それを何とかしようと努力しています。
人に優しくできなくても、その反省を生かして、次こそは優しくしようとしてください。
次から気をつけようと思うことで、意識が高まります。
「良くないことをした」とわかっているからこそ、救いがあります。
反省したにもかかわらず、再び嫌な態度を取ってしまうこともあるかもしれません。
再び「次こそは優しくしよう」と反省するのです。
反省を繰り返していきましょう。
反省しても、同じ失態を繰り返すことはあります。
反省を繰り返していくことで、少しずつ自分のコントロールがうまくなっていきます。
少しずつできるようになっていけばいいのです。