「腹が減っては戦はできぬ」という言葉があります。
空腹では良い活動ができないことを意味する言葉です。
仕事でも勉強でも腹ごしらえが肝心であり、空腹状態では良い活動ができません。
これは仕事や勉強に限った話ではなく、人に優しくするときも、同じことがいえます。
極度の空腹でおなかがぐうぐう鳴っているときは、すべての活動が低下します。
力は入らず、頭の回転も悪くなります。
ポジティブな思考にも明るいマインドにもなかなかなれないでしょう。
そんな状態のとき、人に優しくするのはなかなか難しいものです。
重い荷物運びを手伝おうにも、へとへとのときは力が入りません。
頭の中は食べ物のことでいっぱいで、他のことを考える余裕がなくなります。
ダイエット経験者であれば、ダイエット中は少し性格が悪くなることを経験しているはずです。
人が変わったかのように性格が変わることも少なくありません。
とにかくぼうっとするし、やる気も元気も出ないし、意味もなくいらいらするのです。
食欲は3大欲の1つですから、この本能には逆らえません。
人に優しい声をかけるどころか「大丈夫ですか、元気がないですよ」と逆に声をかけられることも少なくありません。
「優しい声をかける側」ではなく「優しい声をかけられる側」になってしまいます。
注意したいのは、空腹だけではありません。
睡眠不足のときも、人に優しくすることが難しくなります。
頭がぼうっとして、体もだるくて、ふらふらします。
あらゆるパフォーマンスが低下します。
思考もマインドもネガティブに傾いてしまい、優しい気持ちも湧いてこないのです。
睡眠が不足していると、ろくなことになりません。
余裕があってこそ人に優しくできます。
食と睡眠は、心身の健康の基本です。
人に優しくするためには、食と睡眠をしっかり取って、きちんと充電しておくことが必要なのです。