人に優しくできないのは、自分が満たされていないからです。
誰でも満たされていない状態のときは、人に優しくできません。
もちろんできる人もいますが、それはごく一部の立派な人だけです。
自分が満たされていてこそ、人に優しくできます。
人に優しくできないのは性格の問題だという人がいます。
これは誤解です。
性格の問題ではなく、余裕があるかないか、心が満たされているかです。
普段は性格の良い人であっても、余裕がなくなり、心が枯渇すると、がらりと性格が変わります。
コップをイメージしてください。
コップに水を注いでいくと、だんだん水がたまります。
コップいっぱいまで水が入ると、水があふれ出る状態となります。
人の場合もこれと同じです。
「コップ=心」「水=喜び・楽しみ・幸福感」と考えてください。
人に優しくなるためには、喜び・楽しみ・幸福感で自分を満たすことが必要です。
自分を満たすためにも、好きなことや楽しいことをして、幸せをたっぷり感じて笑顔になり、どんどん自分を満たしていきましょう。
好きなこと・やりたいこと・興味のあることがあれば、ゴーサインです。
自分の好奇心に正直になりましょう。
とことん楽しんで、大きな喜びを感じてください。
「こんなに幸せでいいの」と思うくらいを目指したい。
自分をたっぷり満足させて、日頃からたくさん幸せを感じることが大切です。
忘れてならないのは「感謝の気持ち」です。
私たちの身の回りには、たくさんの感謝にあふれています。
今あなたが生きているのは、多くの支えのおかげです。
「仕事があってありがたい、給料をいただけることにも感謝」
「親がいてくれてありがたい。今まで育ててくれたことに感謝」
「友人いてくれてありがたい。いつも楽しい話をしてくれて感謝」
特別なことだけでなく、当たり前のことにも感謝して、感謝の気持ちで満たしていきましょう。
「健康でありがたい。五体満足に感謝」
「平和な毎日に感謝。何でも手に入る時代に感謝」
「三度の食事ができてありがたい、おいしいものを食べられることに感謝」
楽しみや喜び、そして感謝の気持ちで心を満たしていくと、必ず優しい気持ちになれます。
「自分ばかりがこんなに満たされているのは申し訳ない」という気持ちになり、自分の幸せを人に分け与えたくなります。
コップの水があふれるのです。
結果として、人に優しくできるのです。