見学していると「やってみますか」と声をかけられることがあります。
生け花を見学していると、先生から「やってみますか」と声がかかります。
工場の作業を見学していると、スタッフから「やってみますか」と声がかかります。
たいてい突然言われるものです。
このときの反応が重要です。
恥ずかしがって断ろうとすることが少なくありません。
「ちょっと遠慮しておきます」
「自信がないのでやめておきます」
一度もやったことがないのでうまくできないと思ったり失敗を恐れたりします。
特に控えめな人は、反射的に首を横に振るのです。
しかし、せっかくの声がけを断るのはもったいない。
本来なら、こちらから「やらせてください」とお願いしなければいけませんが、先に声をかけていただきました。
ありがたいことです。
せっかく声がかかったのですから、体験できるチャンスです。
体験できるできないは大きな違いです。
貴重な機会を逃さないことです。
「やってみますか」と声がかかったら「チャンスが巡ってきた!」と考え、首を縦に振りたい。
見るのと体験するのとでは、天と地の差です。
見学すると具体的にわかりますが、体験するともっと具体的にわかります。
実際に体験してみると、見学だけではわからないことがわかります。
どんなものなのか身をもって理解でき、ますます世界が広がるのです。
体験したことは一生覚えているものです。
五感を刺激するので、どんなものであっても、しっかり記憶に残ります。
自分の将来に何らかの影響を与える可能性もゼロではありません。
「やってみますか」と声をかけられたら、すぐ快諾する人がチャンスをつかむのです。