スムーズな人間関係を築くために、身につけておきたい挨拶のスキルがあります。
「目礼」です。
目礼とは、目で交わす、軽い挨拶のことをいいます。
私たちが挨拶するときは、頭を下げたり声を出したりするのが一般的です。
挨拶言葉の種類もさまざまです。
「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」「お疲れさまです」「お先に失礼します」。
しかし、社会生活を営んでいると、挨拶をしようにも、声を出しにくい場面があります。
たとえば、相手が真剣な話し合い中のときは、大きな声で挨拶をしにくいものです。
挨拶で声をかけると、取り込み中の邪魔になったり、場の雰囲気を壊したりするかもしれません。
また、静寂な状況があったり会話が少なかったりして、声を出しにくいときもあります。
相手に挨拶をしたくても「今、声をかけるのは良くないな」というときがあるものです。
そんなとき、目礼をしましょう。
目礼の方法は簡単です。
「相手と目を合わせて、軽く会釈をする」
相手のほうに顔を向けると、相手は視線に気づいてくれます。
相手と視線が合った瞬間、軽く会釈すると、スムーズに目礼ができるのです。
これだけで相手は「挨拶があった」とわかってくれます。
たいていは相手も目礼を返してくれ、これで気持ちの良い挨拶が成立するのです。
目礼は、ビジネスでもプライベートでも使えるスキルです。
声を出していなくても、きちんと礼儀正しく挨拶をしたことになります。
目礼は、社会人として身につけておきたい、大人の挨拶なのです。