家族や友人とレストランに行くと、全員の料理が同時に出てくることです。
「ちょうど全員分が来たね。同じタイミングで良かったね。一緒に食べ始められるね」と思います。
何気ないことに思うかもしれませんが、そうではありません。
全員の料理が同時に出てくるのは、感動的なことだからです。
そこには素晴らしい連係プレーがあります。
まず頑張ったのは料理人です。
料理によって、調理の段取りも時間も異なります。
料理人は、注文の料理それぞれが同時に完成するよう、段取りを考えながら調理しました。
もたもたしたりミスがあったりすると、タイミングがずれてしまうので、慎重に作りました。
それぞれの完成タイミングを合わせて調理するのは高度なテクニックであり、プロの技です。
料理が完成したら、次は接客係が運びます。
料理は、冷たいものでも温かいものでも、鮮度が命です。
少しでも出来たてを食べて味わってほしいので、接客係は1秒でも早く運ぶよう心がけています。
その結果、全員の料理が同時に出てきたのです。
偶然ではなく、料理人や接客係による努力のたまものです。
ここに気づけるかどうかです。
そこには、プロの技と細かな配慮があります。
全員の料理が同時に出てきたら、まずその仕事に感動したい。
そして、料理を運んでくれた接客係にお礼を言うのはもちろん、作ってくださった料理人にも感謝をしましょう。
全員の料理が同時に出てくるのは、実に感動的なことなのです。