人生では、真っ暗な状況に陥ることがあります。
暗くて何も見えない。
まったく光がなくて、あるのは闇だけ。
希望を見いだせなくて、絶望を感じることがあります。
月食の曇りの晩に停電したより真っ暗に感じることもあるかもしれません。
真っ暗な状況のとき、大切なことがあります。
立ち止まらないことです。
真っ暗で何も見えないと、つい立ち止まりたくなります。
その場でじっとしたくなります。
これはよくありません。
立ち止まっていると、闇から抜け出せません。
ずっと暗いままが続きます。
気分が落ち込んだままになります。
じっとしている状態で「なかなか光が見えない」とぼやいていても仕方ありません。
暗い中でじっとしていても抜け出せません。
真っ暗なトンネルの中にいるようなものです。
トンネルの中でじっとしていても抜け出せません。
出口のほうからやってくることはありません。
真っ暗なトンネルから抜け出すには、進むことが必要です。
「動くのは危険」と思うかもしれませんが、じっと立ち止まっているのも危険です。
じっとしていると運動不足となり、筋力も体力も衰える一方になります。
どんどん心身が弱っていくと、いずれ立ち上がることすら難しくなります。
抜け出せることも抜け出せなくなるのです。
動かないかぎり、トンネルから抜け出せません。
じっと立ち止まっていると、明日もあさっても、真っ暗が続きます。
大切なことは、真っ暗でも進むことです。
手探りでもいいから、進みましょう。
ゆっくりで十分。
カタツムリのようなスピードでもいいのです。
手探りでいいし、進み方も遅くてもいいので、前に進み続けることが大切です。
真っ暗の先に何があるかわからなくても、とにかく進むしかありません。
どれだけ真っ暗であろうと、希望を持って前に進み続けましょう。
少しずつ前に進めば、いつか光が見えてきます。
トンネルの出口の光です。
真っ暗だから立ち止まるのではありません。
真っ暗だからこそ進むのです。
進んでいれば、いつか必ず闇から抜け出せるときがやってきます。