私たちは落ち込んでいるとき、ネガティブな心の声が聞こえてきます。
「恥ずかしい」
「自分が情けない」
「私ってダメだなあ」
「自信がなくなった」
「自分が嫌になる」
心の中でどこからともなく聞こえてきます。
自己批判の声、自己嫌悪の声、自己否定の声。
落ち込んでいるときであればあるほど、ネガティブな心の声がよく聞こえてきて悩まされます。
心の中でぶつぶつ声が聞こえてきて、うるさく感じてしまうことも少なくありません。
落ち込んでいるときは、ネガティブモードのスイッチが入っているため、自然とネガティブな声が出て、止まらないのです。
こんな状況に心当たりがあれば要注意です。
ただでさえ落ち込んでいるのに、ますます落ち込みがエスカレートします。
いわば、心の自傷行為。
自分で自分を落ち込ませたところで仕方ありません。
落ち込みから回復するのに長い時間がかかってしまうのです。
ネガティブな心の声が聞こえてきたら、上手にシャットアウトしましょう。
これは意識的に行うことが必要です。
ネガティブな心の声が聞こえそうになったら、口をふさぐかのように、心の声に蓋をします。
ネガティブな心の声をシャットアウトすれば、精神が安定して、スムーズに落ち込みから立ち直っていけます。
ただし、心の声を止めるにはコツが必要です。
外から聞こえてくる声なら耳をふさげばいいですが、心の声の場合は内側から聞こえてくるので、耳をふさいでも無意味です。
シンプルに耳を防ぐだけではうまく対処できないのです。
ネガティブな心の声を止めるためにはどうすればいいのでしょうか。
まずお勧めするのは「夢中になることをして、上手に気を紛らわせる」という方法です。
好きなこと・楽しいことをやりましょう。
本を読んだり、映画を見たり、ゲームに熱中したり、友人と電話でおしゃべりをしたり。
趣味でも遊びでもいいので、何かに没頭して夢中になれば、ネガティブな心の声は聞こえなくなります。
代わりに「楽しい」「嬉しい」「面白い」など、ポジティブな心の声が聞こえてくるようになります。
もう一つお勧めするのは「わざと多忙になる」という方法です。
家事や仕事など、やるべきことに集中して忙しくなれば、ネガティブな心の声が浮かぶ暇がなくなります。
やるべきことがたくさんあるならToDoリストを作って、一つ一つ片付けていきましょう。
多忙になることは悪いことと思われがちですが、プラスに働くこともあります。
落ち込みの回復がスムーズになるだけでなく、仕事もはかどるので一石二鳥です。