「人に頼るな」という声が聞かれます。
世の中には「人に頼るのは恥ずかしい、申し訳ない、迷惑がかかる」という風潮があります。
「人に頼る=悪」と考える人も少なくありません。
「人に頼るな」という言葉が、家庭・学校・職場など、あちこちから聞こえてくるのです。
洗脳のように刷り込まれ、それが自身の常識となります。
正論のように聞こえますが、ここに落とし穴があります。
本当に実行したら大変です。
外食したくても、できなくなります。
けがや病気をしても、病院に行けなくなります。
わからないことがあっても、人に聞けなくなります。
悩み事があっても、人に相談できなくなります。
自分の限界に直面しても、助けを求められなくなります。
1人で抱え込むことほどつらいことはありません。
人に頼ることを禁止したら、遅かれ早かれ、行き詰まりを迎えます。
もはや生きていけなくなるのです。
人は、社会的な生き物です。
私たちは、人の力を借りながら生きていく必要があります。
いろいろな人を頼りながら生きていくことが欠かせません。
「人に頼るな」という言葉を、うのみにしてはいけません。
正しくは「まず自分でやる。厳しいときは人に頼る」です。
最初からべったり人に頼るのが悪いのであって、必要なときは、きちんと人に頼るのが正解です。
むしろ人に頼らないといけないのです。
必要なときは、どしどし人に頼りましょう。
難しい問題も、人に頼れば、すんなり解決できます。
1人ではできないことも、人に頼ることで、乗り越えていけます。
何でも1人でやろうとするのではなく、上手に人の力を借りながら進めることが大切です。
自分に対して、人に頼ることを許可してください。
「どうしてあんなことで苦しんでいたのだろう」と、きょとんとするでしょう。
人に頼ることを許可すると、トラブルの解決がシンプルになります。
余計なストレスから解放されます。
生きるのがぐんと楽になるのです。