武道の世界に「心技体」という言葉があります。
それぞれ「精神」「技術」「肉体」を意味し、武道で重視する3要素と言われています。
武道に携わる人であれば、誰もが知っている言葉に違いありません。
武道だけでなく、スポーツ全般でも重要な要素です。
さて、心技体の3要素の重要性について、大事なポイントがあります。
3要素すべてが大切なのは言うまでもありませんが、実はそれぞれ同等というわけではありません。
最も重要かつ最初に着手すべきものは明確にあります。
「心技体」で一番大切なのは何か。
それは「体」です。
精神も技術も、肉体があってこそ発揮できるものです。
いくら技術が優れていようと、いくら精神が強靱であろうと、肝心の肉体が貧弱であれば、うまく発揮できません。
体は土台です。
技術も精神も、肉体という土台があってこそ発揮できます。
肉体と精神はつながっているところがあるため、肉体を鍛えることが精神を鍛えることにもつながります。
武道やスポーツでは、技術や精神に着目され重視されますが、それ以上に肉体を重視することが大切です。
まず大切なのは「食事」です。
体は、食べたものから作られます。
食事内容には気を使い、栄養バランスの取れた食事を規則正しく心がけましょう。
強い体を作るためには、タンパク質を始め、良質な栄養をとることが欠かせません。
体に良いものを食べることで、健康的な体も作られています。
次に筋トレや有酸素運動を通して、しっかり体を鍛えることが大切です。
筋トレで筋力をつけ、有酸素運動で体力や持久力を高めます。
体を鍛えることで免疫力も高まります。
忘れてならないのは「睡眠」です。
睡眠が足りなかったり質が悪かったりすると、成長ホルモンが十分分泌されず、体の調子が悪くなります。
しっかり睡眠をとることで成長ホルモンが十分に分泌され、体の調子も良くなり、高いパフォーマンスを発揮できます。
心技体は、体が土台であることを忘れないでください。
技術や精神を鍛えることも大切ですが、まず肉体を鍛えることが最重要であり最優先です。
肉体と鍛えることは、同時に精神を鍛えることにもなるので、目標達成の近道になります。
肉体という土台がしっかりしていれば、技術も精神も発揮できるのです。