現代は「ストレス社会」といわれています。
ビジネスでもプライベートでも、たくさんのストレスが点在しています。
学校では、勉強や部活動のストレスがあります。
職場では、仕事や人間関係のストレスがあります。
家庭では、家事や育児のストレスがあります。
外に出れば、人混みや信号待ちのストレスがあります。
私たちの生活は、常にストレスのシャワーを浴びているようなもの。
どこにいても何らかのストレスがあり、もはや避けては通れません。
きっとあなたも、ストレスと上手に付き合いながら生きていることでしょう。
しかし、ストレスには「集中しているポイント」があるのをご存じでしょうか。
それぞれの生活シーンに均一というわけではなく、偏りがあります。
ある研究によると「ストレスの9割は人間関係」といわれています。
人と関わっていると、何かと神経を使うことが増えます。
気を遣ったり周りに合わせたりすることがあるでしょう。
集団行動を取らなければいけないときも少なくありません。
同調圧力があって、素の自分を抑えることとなり、なかなか素直な自分を出せないこともあるでしょう。
嫌われないように演じることも少なくないはずです。
時には妬みや嫉妬に悩まされることもあるでしょう。
人付き合いが多くなればなるほど、心をすり減らすことも多くなります。
知らず知らずのうちに気苦労を重ねていることが少なくありません。
日常にはさまざまなストレスがありますが、実際はほとんど人間関係に集中しています。
ストレスの9割は人間関係と聞いて、うなずく人も多いのではないでしょうか。
さて、ここからが本題です。
実はここにストレス改善のヒントがあります。
「ストレスの9割は人間関係」ということは、裏を返せば「人間関係をクリアできれば、ストレスの9割は改善できる」となります。
ストレスに悩まされたときは、人間関係から離れてみてください。
もちろん私たちの生活で人間関係を切ることはできません。
職場では人とのやりとりが必須であり、仕事をしていくうえで人と関わることは避けられないでしょう。
しかし、人間関係をゼロにできなくても、距離を置いたり一時遮断をしたり接触頻度を減らしたりならできるはずです。
引きこもったり縁を切ったりする必要はありません。
仕事や日常に支障が出ない程度で、ちょっとだけ人との関わりから距離を置いてみましょう。
ちょっと人間関係から離れる時間を作るだけでいいのです。
1人の時間を作ってみます。
ランチの時間は、みんなと食事に行くのはちょっとお休みにして、1人で食事をしてみます。
カフェやレストランで、まったりするのもよし。
ちょっとだけ引きこもりを楽しんでみるのもよし。
SNSをしているなら、しばらく利用を控えてみます。
週末は、友人と会うのもいいですが、自宅でインドアを楽しむのもいいでしょう。
アウトドアであっても「登山」「ドライブ」「キャンプ」など、1人で楽しめるアクティビティーがあるのでおすすめです。
旅行好きであれば、一人旅がうってつけです。
そうして人と関わることを減らせば、驚くほどストレスが改善されるでしょう。
1人の時間が充実すると、ストレスから解放されるだけでなく、心にエネルギーがチャージされていきます。
ストレスの9割は人間関係ですから、ストレス改善の鍵も、人間関係にあるのです。