昔と違って、クレジットカードで買い物をする機会が増えました。
簡単にクレジットカードを作れるようになりました。
クレジットカードで支払えるお店も増えました。
しかし、いくらクレジットカードとはいえ「借金」であることを忘れてはいけません。
「クレジット」とは「信用」という意味です。
「信用」があって、その信用をもとにして一時的にお金を貸してもらっているわけです。
私の両親は、お金はあるにもかかわらず、クレジットカードはあまり使いません。
買い物のときはまず現金を用意します。
お金の量を目に見える形にして、手で触れる状態にしてから、感覚的に買い物をしています。
そのほうが、自分が使ったお金の量を把握しやすいからです。
たしかにクレジットカードなら、もっと簡単に買い物ができるでしょう。
しかし、その簡単で手軽さは、便利でもありますが、危険でもあるのです。
お金を使っているにもかかわらず、使っていないような感覚になります。
お金の量が感覚的にわからなくなってくると、使い方もおかしくなります。
お金も、物です。
お金と接する機会が少ないと、金銭感覚が鈍くなってしまうのです。