問題が起こったとき、どんな言葉を発するか。
ここは問題解決の成り行きを決める、大切な場面です。
厄介な問題が起これば、普通は慌てふためくでしょう。
「大変、大変」と騒ぎやすい場面です。
しかし「大変、大変」と騒ぎたくなっても、できるだけ控えるのが得策です。
「大変、大変」と騒いでいると、自分に悪い暗示をかけることになります。
不安と焦りが助長され、ますます心拍数が上がって、心と視野が狭くなります。
どんどん谷に転げ落ちているような錯覚が生まれます。
冷静な判断ができなくなり、どんどん気持ちの余裕がなくなります。
「大変、大変」と騒ぐことで、理性と自制心が失われ、さらに事態がエスカレートする。
自分で自分の首を絞めるようなものです。
自己暗示の力が悪い方向に働いてしまう。
また「大変、大変」と騒ぐことにもエネルギーを使います。
余計なところでエネルギーを消耗していると、疲れやすくなり、問題解決に回すエネルギーまで足りなくなってしまいます。
「大変、大変」と騒いでいると、ますます大変になるのです。
問題が起こったときはどうすればいいか。
逆のことを心がけるのです。
「大丈夫、大丈夫」と笑っていましょう。
「そんなこと言っていられない。笑っている場合ではない」
そう思うかもしれませんが、騙されたと思って試してみてください。
難しい問題が発生したら、まず心を落ち着かせるのが最優先です。
冷静にならなければ、解決できる問題も解決できません。
「大丈夫」という言葉は、我を取り戻す言葉です。
「大丈夫、大丈夫」と言っていると、だんだん心が落ち着いてきます。
これも自己暗示の力です。
「大丈夫、大丈夫」と笑っているうちに、だんだんポジティブな気持ちにもなってくるでしょう。
平常心を取り戻せ、心拍数が正常になり、心に余裕が出てきます。
少なくとも気持ちが上向きになるのは間違いありません。
気持ちさえ上向きになれば、後は行動するのみです。
冷静と落ち着きがあるおかげで、適切な判断と正しい行動が取れるようになります。
笑っていれば、やる気とパワーが生まれるので、問題解決にも集中しやすくなります。
また、明るい雰囲気が出るので、周りの人の協力も得やすくなります。
「大丈夫、大丈夫」と笑っていれば、本当に大丈夫になるのです。